『ガッチャガチャ・8(完結)』の感想

gacchagacha.gif
『ガッチャガチャ・8(完結)』
橘裕
白泉社花とゆめコミックス/2008.4.5/\390




『あの人達は 普通じゃないと言われる僕らから見ても
 普通じゃない』



<ご紹介>
白泉社『メロディ』で連載されていた作品の完結編。
男運のない友里は、ダメ男と名高い矢部に一目惚れ。 その矢部は妹を溺愛する可菜子にベタ惚れし。 でも、可菜子は野獣のような性格の妹・素子にべったり。 素子はそんな可菜子を避ける途中で気まぐれに友里を助け、学校一優秀でイケメンの平尾も、素行が悪いはずの友里に惹かれてしまい…。 どこか型破りな5人が、何故かどーにもならない人間関係を形成してしまう、ガチャガチャコメディの完結編です。
    ⇒関連記事 『ガッチャガチャ・7』の感想


<感想>
そうか、ここで終わるのか…というのが正直な感想でした。 いや、作者さんにこの縺れた糸を解す気がまったく無いのは予想してたけど(笑)、ややこしさが更にパワーアップしたところで終わりました。 凄い…っていうか、平尾先輩、可愛そう。 彼の場合、この「可愛そう」が標準装備で違和感ないあたりが本当の不幸なんだろうけど(笑)、そんな彼が私は好きです。 えーと、素子の次だけどw(やっぱり可愛そう…)。


基本的には登場人物を絞ってある(メインは4人、可菜子を入れて5人)作品なので、本当なら読みやすいお話になるはずなのに、『ガッチャガチャ』はそこのところに容赦がない。 この狭い世界で、よくここまでがんじがらめにしたな!!というくらい、縺れっ放しでした。 素子を一身に想う関根だって、「メガネを取ると美少年」というプラスのお約束要素を持っているのに、「でもハードゲイにストーカーされる」という悪夢(笑)を付けられることで、この魔の連鎖に組み込まれていくわけです。


でも、こんなに交わらないメンバーなのに、誰かに危機が訪れると(何しろ敵ばっかりだから…)、絶対に助けに行くんですよね。 何その信頼感っ!? カッコいいんですけどっ!! 誰かを助けること、助けられることを、全然疑っていないの。 最終話で平尾が友里を助けに行く時に見せたあの笑顔、あれが全てじゃないかと思います。 この人達は、90%くらい分かり合っていないのに、それでも誰かを何らかの部分で信じてるんです。 これって凄い、カッコイイ。 こういう面があるから面白いんですよね。


でも正直、「それでどうしたかったの?」という印象が、確かになくはなかったです。 『物語』は基本的に、何らかの「結論」に向って進んでいくものだと私は考えているのだけど、この作品に「結論」はないのです。
けれど不思議なことに、読後のイメージは全然悪くない。 この作りを何も考えずにやられちゃうと駄作になるけど、橘さん、明らかに確信犯だし(笑)。 実はまっとうに世の中の不条理に毒を吐いてる部分とか、性差を超えた恋愛なんていうのにも触れているので。 何ていうか、明るく破天荒に問題提起だけを撒き散らして、「あとは自分で好きにしなっ」っていう感じなの。 素子なら、絶対そうするもん(笑)。 そういうの、私実は、嫌いじゃないんだなw


『ガッチャガチャ』は幅広い方にはオススメしませんが(ツボな人はツボだと思う)、『HONEY~君は輝ける星』(⇒感想はこちら)などの甘~いラブコメも、『人形師の夜』(⇒感想はこちら)のようなシリアス目の物語もあって、橘作品は奥が深いですよ。 何だかんだでかなり年季の入ったファンなので、完結はやはり感慨深いです。 橘先生、お疲れ様でしたっw


<関連サイト様>
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言@週休1日モード』
オンライン書店ビーケーワン
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