『機動戦士ガンダム00』の感想/第25話『刹那』

機動戦士ガンダム00 (1)

企画:サンライズ/原作:矢立肇・富野由悠季/監督:水島精二/シリーズ構成:黒田洋介

ガンダムを全く知らない、雑誌での予習もしてない管理人の、素人目線感想です。 台詞から全体の流れを見てみよう、という感じで書き連ねてます。

→過去記事『機動戦士ガンダム00』各話感想はこちら。



●第25話『刹那』
第1期最終回、でした。 いろんなブログさんを拝見すると、『ガンダム00の第1期は破壊と再生を描いた話(製作者談)』だったそうです。 でも私には、世界と向き合おうとする人たちの「生き方」を感じたお話でした。 向き合わないと決めた人たちのお話でもありました。 今回の、刹那とグラハムの会話は、その集大成だったと思うのです。 壊れたものは本当に壊れるべきものだったのか、残ったものは残すべきものだったのか。 その答えが第2期で見られることを、期待してます。 

グラハムさん対刹那の会話に関しては、下の別コーナーに書きます。 


・『オレは生きる。 他人の生き血を啜ってでもな!!』(ハレルヤ)
 『ぼくも生きる!! ぼくはまだ世界の答えを聞いていない』(アレルヤ)

生きる意味を世界と向き合うことで獲得したアレルヤだけれども、ソーマ・ピーリス少尉が「マリー」という名の女性だった過去と、何か因縁があったみたい。 世界を変えたいと思うに至った原動力が「マリー」なのであれば、今「生きたい」と言わせたのもまた「マリー」がいたからこそ。 そして、この事実を隠してきたハレルヤがいたからこそ、なんですよね。 人は一人では生きられない。 生きられると思っている人は、結局一人のままなのでしょう。 サーシェスのように。


・『戦え、少尉!!』(セルゲイ)
 『出来ません!! 中佐がいなくなったら、私は一人になってしまう…』(ソーマ)

ハレルヤとアレルヤの心を知らず、セルゲイ中佐に心を開くソーマ・ピーリス少尉。 ソーマさんはハレルヤ曰く「完全な超兵ではない」そうな。 ハレルヤは「反射と思考が融合していない」状態を指してそう言ったのだろうけど、セルゲイ中尉との親娘劇を見ていると、確かに「超兵」とは思えなかった。 一人が寂しいのなんて、普通の人間の感覚だもの。 『今だ、ピーリス!!』というセルゲイさんの叫びも、熱かったです。


・『これでやっと行ける、あなたの元へ。 ・・・ロックオン』(ティエリア)
ティエリアが抱える謎に関しては、一切明かされないままでしたねそーいえば。 「人間」発言とか、私・僕・俺の一人称の使い方とか。 でもそれどころか、今回さらに深まったですよ!! 誰だあのEDの人物は!?
何となくだけど、本当に予想だけど、刹那によって人間を知り、ロックオンにより優しさを知った「彼」は、この戦いで死んでしまったのだと思います。 ガンダムマイスターとして戦った「彼」は、後半カッコよかった「彼」は、もういないんじゃないかな。 「彼」はロックオンの元へ行ったような気がする。  


・『武力による戦争根絶、それこそがソレスタルビーイング!! ガンダムがそれを為す!! 俺と共に。 そうだ、俺が、俺たちが、ガンダムだ!!』(刹那)
俺がガンダムだ!!と言い切ることはあっても、俺たちがガンダムだ!!というのは、何かじーんときました。 ロックオンの残したものは、刹那の中に生きている。 実はこのセリフは、後でグラハムさんと思想のぶつけ合いをするときに、とても効いて来るのだけど…それはまた後でw


・『統一された世界の行く末は、ぼくに任せてもらうよ』
・『始まるよ、イノベーター。 人類の未来が』(共にリボンズ)

やっぱりというか、黒幕はリボンズでした。 彼の名前は「Re-Born」という意味に間違いないと思うのだけど、その彼が「破壊と再生」を進めてきたという綺麗な予定調和。 でもラストで美女を侍らせているあたり、何かリボンズもレベル低そうな印象なんですけど…(笑)。 あと、イノヴェーダって聞こえたんだけど、今までCBが頼ってきたシステム「ヴェーダ」の上位にあたるものなのでしょうか。 →コメントで教えていただきました!! 「イノベーター」だそうです。 ありがとうございました!!

 

●グラハム・エーカーさんと刹那
前述したけど、ラスト近くで繰り広げられるグラハムと刹那の叫びは、『ガンダム00』が25話かけて描いてきたことそのものだったと感じました。 


グ 『会いたかった…会いたかったぞ、ガンダム!!』
刹 『きさまは…!!』
グ 『何と、あの時の少年かっ。 やはり私と君は運命の赤い糸で結ばれていたようだな。 そうだ、戦う運命にあった!! …ようやく理解した。 君の圧倒的な性能に私は心奪われた。 この気持ちは、まさしく愛だっ!!』
刹 『あ、愛…?』
グ 『だが、愛を超越すれば、それは憎しみとなる。 行き過ぎた進行が内紛を誘発するように』
刹 『それが分かっていながら、何故戦う!?』
グ 『軍人に戦いの意味を問うとは、ナンセンスだ!!』
刹 『きさまは…歪んでいるっ』
グ 『そうしたのは君だっ!! ガンダムという存在だ!! だから私は君を倒す。 世界などどうでも良い。 己の意思で!!』
刹 『きさまだって、世界の一部だろうに!?』
グ 『ならばこれは、世界の声だ!!』
刹 『違う!! きさまは自分のエゴを押し通しているだけだ。 きさまのその歪み、この俺が断ち切る!!』
グ 『よく言った、ガンダム!!』



この後、刹那がマリナに語ったように、彼は「世界がこんなに歪んでいるのに、それでも人は生きようとする」力の源を捜していたんですよね。 人は歪んだ世界で生きづらいはずなのに生きようとする、それならば、世界の歪みをなくそうと考える。 刹那が求めていたのは、人と人が分かり合うための道であって、それを世界に問うていた訳です。 それは、ずっと丁寧に描かれてきたことです。

それを、ここに来て大好きなグラハムさんが全否定したことが、私は悲しかった…。 『きさまも世界の一部だ』と刹那に言われ『ならばそれが世界の声だ』と答えたグラハムさんの中では、「世界」に対する「思考」など、一瞬も為されてはいないのです。 そうか、そんなに惹かれたのは、全てが正反対だからだったのですね。 


でも実はグラハムさんが誰よりも刹那を理解してもいると思いました。 それは最後の『よく言った、ガンダム!!』というセリフ。 これは「刹那」に対して発しているのです。 刹那が『俺たちが、ガンダムだ!!』とアレハンドロ・コーナーに言い放った想いを、グラハムさんは理解しているのです。 そこが嬉しい、さすがどっちも超のつく「ガンダム馬鹿」です(笑)。 でも、その上で否定した。 これはちょっとやそっとじゃ分かり合えないですよね。


結局は、グラハムさんの考えも刹那が導いた答えも、どちらもエゴでしかないと思います。 悲しいのは、グラハムさんが思っていた以上に「己」基準の人だったという事実と、時間を書けて獲得した刹那の「答え」では、グラハムさん一人納得させることが出来なかったという事実です。 刹那がマリナに託したように、「違う道で同じものを求めた」その道を、もう一度探さないといけないわけですね。 それを第2期で見せてくれるはず。 楽しみです。



<まとめ>
せっかくなので総括的な印象を。
後半の盛り上がりは相当なもので、『ガンダム00』が見せた主張を賛成しようが否定しようが、ここまで影響を持たせたことは本当に凄いと思います。
ただ、この盛り上がりのための布石となった前半部分に面白味が少なかったことが、仕方がないとはいえ勿体無い。 もっと出来たのではないか?と後半をみた今だからこそ惜しい感じ。

あとは、もっと会話が見たかった、ということ。 第19話『絆』で刹那とロックオンが腹を割って語り合ったあのような「会話」をもっと描いてあれば、『人と人が分かり合う道を求めていた』という刹那に深みが増したはず。 彼は一人で悩むばかりで、「道」を他の人と手探りで進むような場面が少なかった。 それこそ、最後の最後でマリナさんに救いを求めるまで。 その辺が惜しいなぁと思ってしまいました。 これは否定ではなく、主人公への私なりの想い入れです。 第2期も刹那は登場するでしょうから、頑張ってねと伝えたいです。


以上、長くなりましたが『機動戦士ガンダム00』の感想でした。 今までお付き合いいただきまして(思いもかけないくらいのアクセスをいただきました!!)、本当にありがとうございます。 『コードギアス 反逆のルルーシュR2』でもお付き合いいただければ最高に幸せですw 



⇒『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズン感想 ♯01『天使再臨』
→過去記事『機動戦士ガンダム00』各話感想はこちら。



<関連サイト様>
●TB送信先サイト・・・『サブカル・カムカム』 『ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人』 『Spare Time』 『ランゲージダイアリー』
●公式サイト・・・『サンライズ 機動戦士ガンダム00』





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