『Q.E.D. 証明終了・29』の感想

Q.E.D.-証明終了- 29 (29) (月刊マガジンコミックス)

『Q.E.D.-証明終了- 29』

加藤元浩
講談社月刊マガジンKC/2008.2.17/?400



『別れの印だ エレファントだろ』



<ご紹介>
『マガジンGREAT』に掲載された2作を収録したミステリコミック。 MIT帰りの天才で風変わりな少年・燈馬想をホームズ役に、行動力抜群な水原可奈をワトスン役に据えた、理数系ミステリを得意とするシリーズです。
同時発売の兄弟作『C.M.B.』(→7巻感想はこちら)は博物誌を前面に出したシリーズだったりします。
     ⇒関連記事 『Q.E.D. 証明終了・28』の感想
     →関連記事 『C.M.B.森羅博物館の事件目録・6』の感想
     →関連記事 『ロケットマン(全10巻)』の感想


<感想>
『サブカル・カムカム』のかもめさんにリクエストしたら、29巻のステキな感想を書いてくださいました!! スゴイ、ありがとうございます!! さぁ皆さんもレッツゴーで読みに行っちゃって下さいっ!!(笑)
さて、29巻です。 どんどん続けて欲しいくらい大好きなシリーズ。 ミステリという分野でコンスタントに面白い作品を発表し、しかも長く続くというのは、それだけで偉業。
という訳で、以下各話語り。 


●『エレファント』
最近近くを徘徊する「海賊さん」。 宇宙の真理を語る彼に惹かれたモルダーは、海賊さんから宝探しに誘われる。 当然のように可奈も参加したのだが、それはビルから金庫を奪うというもの。 幸い金庫は重くて動かず、海賊さんの気をそらしてビルから帰還したはずが、何故か金庫が海賊さんの隠れ家にあって…。 彼は重い金庫を一人でどうやって奪ったのか!?

海賊さん、という不思議人物を登場させて摩訶不思議な「宇宙の真理」を喋らせてると思ったら…中身は何と、数学の『ポアンカレ予想』を巡る男の闘いのお話でした!! もぅびっくりさ。 私は理数系が全滅な(というか学問的に全滅な・笑)生き物なのだけど、幸い去年、このポアンカレ予想を題材にした『NHKスペシャル・100年の難問はなぜ解けたのか~天才数学者 失踪の謎~』を視聴していたため、ごく微かに理解することができました(でも多分気のせい・笑)。

数学者が100年間挑み続けたポアンカレ予想は、「エレファント」な状態のままだからこそ数学者を惹きつけて止まなかった。 それと同様にラスト、南武さんが用意した宝箱に入っていた「エレファント」も、その象に涙した海賊さんも、2人の想い出は「エレファント」だったからこそ大切なものだったのかもしれません。
証明をキレイにできると「エレガント」。 不恰好だと「エレファント」。 そんな数学者の言葉のセンスも素敵ですが、そこから物語を紡いで作品に昇華させた加藤先生の手腕も素敵すぎ。 

それにしても、ミス研メンバーが登場する作品でこんなにまともな展開だったのって、久しぶりなんじゃぁ(笑)。 南極まで行っちゃった菱田くんは、25巻『宇宙大戦争』で探偵同好会を乗っ取ろうとした挙句、変な快感を覚えちゃった彼ですね。 もう、すっかり忘れてたましたヨ!!(笑)。



●『動機とアリバイ』
インシュリンの大量投与で死んだ画家。 当時画家の家には3人の男がおり、それぞれにアリバイを主張。 捜査にあたった水原警部が調べた犯人と、可奈がタイムテーブルから導いたアリバイの無い犯人とが異なる中で、燈馬が出した証明とは…?

……もの凄くピントのズレた感想を言うとですね、水原警部と行動を共にしてる刑事さんがどんどんカッコ良くなってくるのは、何でだ!?(笑) 結構ときめきながら読んでしまいましたw 可奈ちゃんと仲良くなって、燈馬くんがどきどきしちゃう展開になったりしないかなぁ?(答え。しませんから)。

閑話休題。 お話自体は、アリバイ崩しのフーダニット(誰が為したのか)がメイン。 トリックそのものは、ちと厳しくないか?という気がしないでもなかったけれど、それよりも人物の感情の機微が非常に気になったお話でした。

燈馬くんは、基本的に水原警部大好きっ子ですよね(笑)。 青則先生に対しても警部の正当性を示しているし、可奈ちゃんと警部が先生のアリバイを巡って対立したときも心配そうな顔してた。 彼のなかで水原警部への信頼がいかに厚いのかをうかがわせる展開。 可奈ちゃん以外にも「大切な他人」が増えたことが、単純に嬉しいです。

あとは、殺された画家と犯人の関係。 ラストで犯人は、画家を殺した時の状況を反芻してます。 水を飲むと言った犯人のうつろな表情の後にこのシーンが挿入された意味を考えると、これは私の希望でしかないんだけど、自分が捕まることで明るみに出る画家の過去の事件を隠蔽したくて、あれほど強固に否定したのかなって。 最後に見せた画家の涙と犯人を庇う行動に、犯人が「何か」を感じたんじゃないか。 そんな気がしました。


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『サブカル・カムカム』
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言@年中無休モード』





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