『星は歌う・1』の感想

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『星は歌う・1』
高屋奈月
白泉社花とゆめコミックス/2008.1.25(第1刷)/\390




『星が瞬くのは 歌っているから』



<ご紹介>
白泉社『花とゆめ』13?17号掲載分で、『フルーツバスケット』完結後の最新作。 白泉社公式サイトから試し読みができます

サクヤは親と離れて年上の従兄弟・奏と一緒に暮らしている。 父に見捨てられた彼女は、奏と暮らす生活を幸せに感じているけれど、ろくに働かない奏に対する周囲の目は厳しく、幸せが伝わらないサクヤも辛い毎日。 そんなある日、サクヤの誕生日。 帰宅すると見知らぬ男性・チヒロが、奏とともにサクヤを祝ってくれた。 チヒロはプレゼントと共に、サクヤの幸せを認める言葉をくれた。 大好きな星が人の姿で現れたのかと思うほどの、奇跡的な喜びを感じるサクヤ。 また逢いたいと思うが、しかし奏の友達だと思っていたチヒロが、実は奏も知らない人だったことが判明し、混乱するサクヤ達。 ではチヒロって一体何者!?
    →関連記事 『フルーツバスケット・23(完結)』の感想


<感想>
待ちに待った新作は、全編を通じてどこか寂しさが漂う、静かな恋物語でした。 1巻の時点でプロローグが終了、といった様子。 孤独をかかえる少年少女が出逢うだけの話を、ここまで情感たっぷりに描かれたらもぅ堪りません。 高屋先生、ずっとついて行きます!!(笑)。 どこかで「(前作)フルーツバスケットとキャラがかぶる」という意見を目にしましたが、そうかなぁ? 私のなかでフルバのキャラは、他と交わらないくらい明確な輪郭をもつ存在なので、かぶることは有り得ないんです、きっと。 


さて、本編。 両親との悲しい確執ゆえに従兄弟の奏と同居するサクヤと、突然現れた素性不明の少年・チヒロ。 どうしようもなくチヒロに惹かれていくサクヤがとても可愛いですw 初恋です初恋。 初々しい…(笑)。 一方チヒロは、サクヤを心配したり嫌いだと言ってみたりと謎めくばかり。 でも気にかけているのは確かで、抗いがたく惹かれていくようすを、せつせつと積もる雪のように静かに描いてあって、とても面白いです。 
この2人に限らず、奏や聖をはじめ全体的に人間関係に謎があるので、登場人物に感情移入して読むというよりは、こちらも手探りで彼らのことを知っていくような感覚で読み進めてました。 あとあれです、静先生が無駄に美形なのが妙に気になります。 何かのフラグに違いないっ(笑)!!


そんな読めない状況の中でベストだったのが、それまで決してサクヤに心を見せなかったチヒロが、ラスト、学校内で不意に遭遇した時(179頁)に見せた無防備な表情!! あの表情を見ちゃうと、それまでサクヤと逢ってた時は感情をコントロールして表情を抑えてきたのがモロバレです(笑)。 一気に好感度が上がった瞬間でした。 そういえばこの作品、コピーが「星の誘いで出逢ったサクヤとチヒロの純愛片恋ストーリー」なんだけど…え?あれ? 片恋なの!? サクヤとチヒロは片恋なの!?と個人的には大問題です(笑)。 もしかしたら全体的に片恋なのでしょうか。 ユーリはサクヤが好きで、サクヤはチヒロが好きで、チヒロは…桜? 桜って人名!? とか、一人で妄想してました(笑)。 いや、でも有り得そうじゃん…?


人間だれでも「触れて欲しくない部分」って必ずあるけれど、でもその部分って実は意外と、誰かに気づいて欲しいものなんですよね。 「誰か」と出逢うことで、そういう自分の孤独な部分と向き合っていくお話になるのかな?と思いました。 ところどころで良い笑いが入るんだけど、本質はシリアス。 1巻でどうこうしようという作りではないので、じっくりお付き合いしたいと思います。


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『マンガ一巻読破』 『ほんよみの森』 『土星のわっか』 2/23『Cooblog』
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言@年中無休モード』
●出版社・・・『白泉社オンライン』
オンライン書店ビーケーワン





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