『精霊の守り人・1』の感想

精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)


『精霊の守り人・1』

藤原カムイ/上橋菜穂子(原作)
スクウェア・エニックス ガンガンコミックス
2007.10.22/?390




<ご紹介>
『月刊少年ガンガン』誌上で連載中の作品でNHKでアニメ化もされた人気作。 原作は偕成社『精霊の守り人』

短槍の女用心棒として名高いバルサ。 吊橋から落下した第二皇子を偶然助けたが、その時皇子の周りの水流が変化したことに気づいていた。 不審に思いながらも妃の宮へ賓客として招かれたバルサは腕を見込まれ、皇子の警護を依頼される。 皇子の身には水妖が取り憑いているらしく、初代皇帝が水妖を退治したとされるこの国で、皇子は禁忌の存在だという。 命を狙われた皇子を護るため、バルサは戦いに身を投じる。 一方、政治を影で支えてきた「星読み」はバルサの行く手を阻む計画を立てており…。


<感想>
え、絵がスゴイ綺麗…!! 藤原カムイ氏の絵柄の印象って、『ロトの紋章』とかの柔も剛も自在でありつつも「温かい」背景のイメージがあったんだけど、今回はストーリーに合わせてか、どこまでも繊細で綺麗な仕上がり。 二ノ妃の宮などはどこまでも細く直線的で、うわぁ絵師だなぁ!!と素直に感嘆。 こんなに変わるんだ。 直前まで読んでた藤田和日郎氏とは、味わいの方向性が真逆で面白い。 どちらも素敵です。


私は原作を未読なんだけど、それでもストーリーがまだ序盤なのはさすがに分かる。 大筋として、皇子に取り憑いた水妖という存在を挟んで、バルサ側と敵側という構図が見えたくらい。 直接戦う「狩人」と呼ばれる存在、それから暗躍する「星読み」。 バルサ側も見方は名前しか出てきてなくて、まだまだこれからって感じです。 ただ、ここまでしっかり作られていると、下手は踏まないさそう。

一方で話がしっかりしている分、マンガとして突出はしないのかな、という気も。 皇子、用心棒、妖の存在など、モチーフとしてはやや有りがち。 そこで勝負をしていない作品なので問題ないんですけど、ちょっと大人しい印象。 バルサも敵も賢く理性的なので、読者は誰かに極端に感情移入するのは難しいかも。 その分、俯瞰的に物語を楽しむ方向性なんだと思います。


前述した通り味方も出揃ってないんだけど、バルサがタンダやトロガイを語る表情は柔らかくて、気丈な彼女が彼らを信用しているのが伝わってくる。 このあたり、藤原氏の描き込みがやっぱり素晴らしい。 星読みの暗黒面を知ったシュガが今後どう出てくるのか、世界観をどこまで出せるか、そして水妖の存在そのものが展開の鍵となるのかな? 
スクエニは『獣神演武』(→感想はこちら)といい本作といい、上手どころで手堅い作品を打ち出してきましたね。 何の前触れだろう…(ぉぃ)。


<まとめ>
しっかりした骨組みのあるストーリーと、藤原カムイ氏の非常に綺麗に描き込まれた絵柄のおかげで、読み応えのある硬派なファンタジーに仕上がっていると思います。


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『マンガ一巻読破』
●TB送信先サイト・・・11/11『マンガの本質』
●この本を買う・・・ 『bk1』 / 『Amazon』




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