『図書館戦争』の感想

図書館戦争

『図書館戦争』

有川浩/メディアワークス/2006.3.5/\1600



『わぁ、―――悔しい。
 認められたことがこれほど嬉しいのが悔しい』



<ご紹介>
白泉社『LaLa』+メディアワークス『電撃コミック』で漫画化も始まった人気小説シリーズ第1弾。 ちなみにシリーズ最終巻は、2007年11月10日に発売決定済み。 読み始めるなら、今ですよ(笑)。

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まるために「メディア良化法」が施行された現代。 図書館は従来どおり資料の保管提供に務める一方で、超法規的な検閲には銃火器による自衛をもって対抗していた。 笠原郁は、過去に自分と自分の好きな「本」を守ってくれた図書館の防衛員に憧れて、男性並みの身体能力と負けず嫌いな性格を総動員しながら防衛員をめざしている・・・が、教官の堂上とは犬猿の仲。 だが意外にも図書館の精鋭である図書特殊部隊(タスクフォース)への配属が決定する。 厳しい現実と個性的なメンバーに鍛えられながらも、郁の本を守るための努力は続く!!
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<感想>
何ていうか、「私も堂上教官に過保護にされたい…(笑)」という読み方も出来るし、しみじみと「本を愛し選択する自由が奪われる恐ろしさを感じ取る」という読み方も出来る作品でした。 物語の幅が広いのは非常に良いエンタテインメントの証。 
ただ、想像していたよりもずっとライトノベルっぽくて意外。 ところどころ郁ちゃんのモノローグなどで読みづらい点があったけど、そのうち慣れました。 慣れないのは、むしろ紙質…(笑)。 えー、これハードカバーだよねぇ!?と正直思いました。 繊維見えるよ…(一応製紙業経験者)。 いや、でも充分面白いんですけどね。


この作品は、人気だしカバーデザインも目を惹くしでずっと気になってたけど、手に取る決意をしたのは、『LaLa』に掲載された弓きいろさんの漫画が面白かったから。 そして、読後の「え、これって地に足の着いた少女漫画じゃん!! 原作ってそういう話なの!?」というソボクな疑問に抗えなかったからです。 くぅぅ、この貧乏殺しっ(笑。褒め言葉)。
読了後の感想を要約すると上記の通りなので、最初に抱いていた疑問の答えが「多少少女漫画的な部分を強調してあるとはいえ、原作の中にも確実にそういう素養はある」と確認できました。 納得納得。


最初は、図書館で戦争するシチュエーションって何事? と思ってたけど、超法規的な検閲を行う側にも充分な理由付けがされていて、うんこれなら有り得るかも、とすんなり入れました。 なので、ドンパチ始まっても普通に読める。 この世界設定をよく作り上げたな、という感じ。 ネットデータベースという発想がないあたりはちょっと疑問ですが、やっぱり紙ベースの保存に私は大賛成なので、あまり気にならなかったり。


そんな中でも第4章『図書館はすべての不当な検閲に反対する』の子供vs大人の構図は、特に興味深かった。 もちろん、生徒会vs考える会、という構図は面白い。 私だってこんな状況に陥ったら絶対抗議する。 でもそこに、子供たちvs図書館メンバー、と言う構図が入ることで、問題は一気に「痒い」方向へ流れるわけだけど、その痒さをしっかり描いているあたりが実はお気に入り。 なかなかハードカバーでこの痒さ出来ないですよ(笑)。 


痒いといえば、ヒロイン郁の造形はかなり痒さそのものなんだけど、私は好きです。 っていうか、着火点が私も同じなんで郁ちゃんもO型なんじゃないかと…(笑)。 そして、堂上教官はA型っぽい(笑)。 この二人の「お互いはギクシャクしてると思い込んでる状況が、周囲には二人の世界にしか見えない」というラブコメ的展開は大好きです(笑)。
ヒロインの造形に賛否両論ありながらも人気シリーズになっているのは、堂上曰く「っていうか、まっすぐだからな」という郁の性格が根底にあるからなんだと思う。 読者は、共感したり反発したりいろんな想いを彼女に対して抱くんだけど、どうしても目が離せなくて結局読みきってしまうのは、郁の本への愛情が本物だと感じ取れるからなんだろうな。


この作品はどの人物も生き生きとしていて良い。 正論の厳しさを知りつつ逃げない小牧は、居なさそうで居そうで、居て欲しい存在感。 手塚は割りとイイ奴で、意外にも性格面だけが強調されバックボーンが見えてこない柴崎さんには興味津々。 あれだけ美人で口が悪ければ、苦労してると思うんだけどな。 そしてあの毒舌振りははO型なんじゃないかと思うんだけどどうかな(笑)。 今後の人間関係と図書館の在り方は気になるので、シリーズ読破する予定です。


⇒マンガ版出ましたっ!!  面白すぎて興奮度大の
『図書館戦争 LOVE&WAR』感想はこちらからどーぞ



<まとめ>
ただ、やっぱり余計なお世話だと思うんだけど、何でハードカバーなんだろう…。 あと200円安い高級ソフトカバーにして、この表紙デザインを生かしたらもっと違ったんじゃぁ(貧乏人の主張なのかも)。 



<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『粋な提案』 『今夜、地球の裏側で』 『No Way Out 出口なし』 12/23『☆My Comic List☆』
●TB送信先サイト・・・『読書感想トラックバックセンター』 『【ほんぶろ】』
●この本を買う・・・ 『bk1』 / 『Amazon』


図書館戦争図書館内乱図書館危機
有川浩 『図書館』シリーズ一覧   Amazy


 
 


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有|||@篠原ネ申過ぎワロタ さんへ

>有|||@篠原ネ申過ぎワロタ さん

コメントありがとうございます。

> 一応有川先生はラノべ作家だし、
> SFに近いラブコメだからだと思いますヨ
そうですね。 今なら分かります。
ただ、当時の私の印象はそのようなものでした。

> 有川先生の作品は15冊くらい持ってます
> 面白いですよね!
私も今はほとんどの作品を集めましたよ!
はい、面白いです。 キュンキュンしちゃいますしねw

初めまして

>ただ、想像していたよりもライトノベルっぽくて意外。

一応有川先生はラノべ作家だし、
SFに近いラブコメだからだと思いますヨ
有川先生の作品は15冊くらい持ってます
面白いですよね!
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