『キラレ×キラレ』の感想



『行動原理は、でも、常に自分の欲求を満たすためなんですよ』


<ご紹介>
切り裂き魔、殺人事件、赤い狂気…。 本格ミステリ要素満点の森博嗣の『Xシリーズ』第2弾、今回も楽しめますw

満員電車で30代の女性ばかりを狙う切り裂き魔が出現。 凶器はカッター? 一見無関係に見えた被害者たち。 だが、協力捜査をすることになった小川令子と鷹知祐一朗は、彼女が同じクリニックに通っていることをつきとめる。 そして起こった更なる事件。 被害者はもちろん、同じクリニックに通う女性。 令子たちがもう一つの共通点に気づいた時、今度はその「共通点」となる人物が殺されてしまい…。
    →関連記事 『イナイ×イナイ』の感想
    →関連記事 『メフィスト5月号(2007年)』の感想『ライ麦畑で増幅して』


<感想>
オイシイところ持っていきましたね、萌絵さん…(笑)。 素敵な女性は何をしても素敵w

切り裂き魔の正体に迫っていく過程にどきどきしっ放しでした。 どんどん明らかになる隠された共通点、見えない真犯人の影、それから満員電車がもたらす恐怖。 誰がどこで嘘を付いているのかを考えながらも、早い展開に飲み込まれるように読みいってしまいました。 うん、楽しい!!


令子さんと鷹知のやりとりや、真鍋の(意外にも!)奇抜な発想力は、きちんと事件を現実的に見せてくれてる。 それなのに、森博嗣の今までのシリーズよりもどことなく本格ミステリの雰囲気があるから不思議。 前回の旧家・双子っていう設定もそうだったけど、『Xシリーズ』はそういう面が強いのでしょうか?


今回一番怖かったのは、やっぱり人間の心理。 どんな出来事が自分を強迫し、他人を脅迫する事態に繋がるのか、全然分からないものなんですよね。 止められない止まらない心理状態って、お菓子食べてる時に感じますけど(笑)、それが殺傷行為でも起きるという恐ろしさがひしひしと伝わってくる対決シーンでした。


ただ、今までの森作品って、そういう心理的なものは極力省かれていた気がするんだけど、『Xシリーズ』はどことなく顕著に表れているような…。 それって多分、視点の多くを担当している令子さんの感覚が私たちに近いからなのかな?とも思ったり。 犀川先生だと、まず事件に興味を示さないでしょ。 萌絵ちゃんだと、示し過ぎだったし…(笑)。

あと、萌絵ちゃん達って案外すぐ思考を切り替えるんだけど、令子さんは割と自分の持て余し気味の感情に身を任せている部分があるみたい。 鷹知や椙田に抱くちょっとどきどきする感情を、何でだろうどうしてだろうと思いつつも、また同様に感じているんですよね。 そういう女性的な感情の揺れって、S&Mシリーズ初期に萌絵ちゃんが担当して以来あまり描かれてこなかったので、何となく目新しい気がします。


<まとめ>
『Xシリーズ』は2008年1月に第3弾『タカイ×タカイ』の刊行が予定されていて、その後は『Gシリーズ』の第7弾とのこと。 このシリーズだけ、という読み方も出来るけど、以外に繋がりの深い森作品は、もう全部読んだ方が絶対面白いので、今後も楽しみにし続けます♪


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『Alles ist im Wandel』 『月夜の読書』
●この本を買う・・・ 『bk1』 / 『Amazon』
●森博嗣公式サイト・・・『森博嗣の浮遊工作室』 『MORI LOG ACADEMY』
●講談社ノベルス公式サイト・・・『講談社ノベルス』
●TB送信先サイト・・・『読書感想トラックバックセンター』


 


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