『B-EYES ブラック・アイズ (全4巻)』の感想

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『B-EYES ブラック・アイズ (全4巻)』 潮見知佳
白泉社花とゆめコミックス/各?390




『いつでも帰っておいでよ 待ってるからさ』



<ご紹介>
1999~2001年にかけて『別冊花とゆめ』で連載されていた作品。 ニューヨークで殺し屋を続ける二人の少年の生き方を描いたモダンホラーで、元々の潮見作品っぽい世界観を味わえます。

カズヤの双眸に宿る不思議な力――それは、相手に強烈な幻覚を見せること。 悪魔と呼ばれる人さえ殺せる力を使い、親に捨てられたNYで懸命に生きてきた。 相棒は野獣のような動きを見せる大男・キース。 ある日、「仕事」に巻き込まれた少年・泉実と出会い、彼の純朴で優しい心に触れたカズヤは、現状に疑問を抱き始め、人を殺すことに躊躇いが生まれる。 全身に傷のある少女・ルルゥやカズヤを見張るジャック刑事らと触れ合ううちに、カズヤは自分を現状に追い込んだ本当の敵の正体を知り、そして・・・。


<感想>
私が最初に出遭った潮見作品なので、いろいろ思い入れが。 そもそも私は、少女マンガで殺し屋を扱う作品って好きじゃないんだけど、これは別格で大好き。 今回、感想書くのに読み返したけど、今読んでも古くない。 というか、むちゃくちゃハマッてまた泣いた(笑)。 当時も泣きながら読んでた記憶が・・・(泣きすぎです)。
『ゆららの月』(→感想)などのラブコメ要素はなく、むしろシリアスで、カズヤ達が人を殺すシーンなんかはホント痛々しいんだけど、そういう点を軽々しく描かず、登場人物に現実と向き合わせている力作です。


カズヤの力はそもそも、目を見ることで相手に見たい夢を見せる、というもの。 過去には幸せな使い方をされていた力が、とある体験をきっかけに正反対の恐怖の夢をも見せられるようになる皮肉が、この作品の根底にある。 カズヤの眼は悪魔の眼と言われ、普通の状態でも彼と目を合わせる人がいないわけです。
私、思うんだけど、「人と目が合うこと」って、コミュニケーションの最初だよね。 大切な第一印象。 カズヤの悲しさっていうのは、人を殺してしまう能力だとか不遇な境遇とかもあるんだろうけど、その大切な第一歩を奪われたこともかなり大きいと思う。
なので、キースや泉実・ルルゥと出会えたことが、カズヤの気持ちを動かす大きな要因になることに、何の違和感も抱かせないんですね。 むしろ、本来の自分を取り戻そうと躍起になる方が当然なくらい。 その辺りの展開が上手で、ぐいぐい読ませてくれます。


潮見作品のもう一つの魅力は、構図の巧さ、だと思う。 ここぞ!!というシーンの魅せ方が上手なので、とてもドキドキしながら読めるの。 3巻に収録されている♯6-4で、カズヤがルルゥとキスをするシーンは、長年私のベストシーンです。 こんなにカッコ良くて夢があって悲しいキスシーンは、他に無いよ。


カズヤもキースもルルゥも、身内との悲しい絆があって、親子ネタに弱い私としてはそれだけで結構泣かされるんだけど、やっぱりラスト、全員が全員、生きるために自分の持つ武器を使った時は、かなり泣きました。 全体を流れるテーマとして、どう生きるか、を問い掛けてくる作品です。


<まとめ>
シリアスなので『ゆららの月』などが好きって方には合わないのかもしれないけど、私はオススメ。

<関連サイト様>
●この本を買う・・・ 『bk1』 / 『Amazon』
●公式サイト・・・『SEA ROUTE』
●出版社・・・『白泉社オンライン』





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