『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』の感想part3

DARKER THAN BLACK-黒の契約者- Vol.2
アニプレックス・BONES
発売日:2007-08-22





・第15話以降の感想記事です。 最新話が本文、それ以前は「続きを読む」に追記予定。

・第1話~ 8話までの感想 →『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』の感想
・第9話~14話までの感想 →『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』の感想part2
 



 
●第20話『あさき夢見し、酔いもせず・・・後編』・・・8/18
ヘイは一度失敗した教祖襲撃を遂行するため、ホァンはミスをした志保子を処分するため、再び教団内へ潜入を試みる。 再会を果たしたホァンは脱出する際に、志保子に7年前の経緯を話すよう促す。 想い合っていたのにすれ違った二人の過去と未来は…。 一方ヘイは教祖を見つけ出すが、彼女の姿は既に老いていた。 契約者と人間の橋渡しを夢見たという教祖の言葉に、ヘイはうまく答えることができなくて…。


19話の感想で、「嘘をつくことが上手になってしまった大人達のお話」だと書きましたが、やっぱりそんな感じな気がします。 いろいろ切ない。

人間と契約者の橋渡しをしたいと夢見た教祖アルマの理想と、教理と武装に覆われてしまった教団の実態。 だからドール調達の経路として選ばれてしまったのだとアルマは気づいていたはず。 ヘイに問答を投げかけ、懺悔の言葉と一緒に夢を語り、そのまま亡くなってしまった彼女の最期は、「合理性」と「人間性」が同居したものだった気がします。 っていうか、そういう理由をつけないと、静かに死ぬことすら出来ない人だったのだと思います。 多分、不器用な人。


ヘイも同じ。 アルマに「契約者は人間ではないと言いたいようだな」などと言ってしまったばかりに、逆に「契約者と人間の違い」を問われたヘイ。 この流れだとそもそもヘイは、「契約者≒人間」と思いたがっているのがバレバレです。 でも実際「違い」を述べよと言われてみると、契約者には心が無い、といった定説で「違い」を挙げようとする。
多分ヘイは、そういった定説で自分を縛っていたのではないか、と思います。今までは。 契約者は冷酷、ドールには自我がない、エトセトラ。 でも、自分の感情やインの行動を見ても、そうは思えなくなってきていたのでしょうね。 ちょうどそこにアルマの答えを聞き、納得し、それが後半ホァンを逃がそうという発想に繋がったんだろうと思いました。


ホァンだって志保子だって、自分の感情に嘘をついているつもりはないのでしょう。 もう、自分の気持ちの所在を分からなくしないと生きていけないんだと思う。 でもやっぱり、会えば抑えきれない。 その結末があれか…と思うと切ないばかりです。 いや、ベタな展開だったのですが、それなのにあそこまで魅せるのか…スタッフさんの力が凄いですよ。


今回ちょっと「??」と思ったのは、マオのこと。 18話で健児を逃がす手伝いをするヘイを面白がっていた割りに、今回は妙に慎重というか…ホァンを逃がそうとするヘイを非難してましたね。 「どうした、猫の気まぐれな性質が移ったのかっ!?」(笑)と思ったけど、まぁそんな訳なく(ホントに?)、『サブカル・カムカム』のかもめさんが非常に良いことを書かれていたので、その通りなんだろうと納得しました。 いつもながら素晴らしい洞察力です…!!


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●第19話『あさき夢見し、酔いもせず・・・前編』・・・8/11
ゲート様を崇める新興宗教の存在を知ったヘイ。 折りしも彼の元に、その宗教教祖を抹殺する指令が下る。 ヘイを手引するという女性の写真を渡されるが、その女性・志保子は、ホァンの過去に影を落とす存在だった。 彼女はかつて、ホァンの同僚を殺した契約者なのだ。 志保子の動向を気にするあまり策を逸るホァンだが、そのために志保子が捕らえられてしまい…。


わぁい、五十嵐コンテ万歳!!(笑) ヘイに新興宗教の勧誘に来たオバサマが登場する件とか、ホントこういうの得意ですよね。 キスシーンのホァンさんの顔の歪みとか。 見た瞬間に「コンテは五十嵐氏だ…!!」と確信しました。 もう、大好きです!!(告白っ) オバサマに「日本語よくワカリマセン」と言ってたヘイが、施設内で教本をすらすら朗読しちゃうあたりとかも好きです(笑)。

嘘っぽい新興宗教を舞台に、嘘をつくことが上手になってしまった大人達のお話、なのでしょう。 本当に神様がいるなら救って欲しい人ばかりです。 でも、その人に救いや絶望を与えられるのは、やっぱり同じ人間に他ならないのでしょう。 今回はたぶん、そういうお話なのだと思います。


ホァンさんが契約者を憎むに至る背景にこんな出来事があったとは…。 志保子さんが磯崎さんを殺した後に、組織の人がホァンさんに接触したということは、この殺害は計画的なものだったのでしょうね。 つまり、志保子さんがホァンさんに近づいたのも計画のうちだった、ということ。 それを理解したうえで組織に入ったホァンさんが、何を胸に秘めているのか、とても気になります。 どうも、冒頭で志保子さんに殺される夢を見ているのが、気に懸かるんですよね…。 恐れているわけでも脅えているわけでもないのに。

ホァンさんではなく磯崎さんが殺されたということは、磯崎だけが知っている情報があった、ということなのでしょうか。 もしかして、写真を保持していたから? 酒に溺れたくても溺れられないホァンさんから情報を聞き出すのは至難の業。 でも磯崎さんも同じだったらしいし、そしたらどこから情報が漏れたんだ??

いろいろな人の気持ちの面、それから事件の面でも、来週は楽しみです。






●第18話『掃きだめでラブソングを歌う…後編』・・・8/4
ヤクザの商品として用意されたドールと逃亡した健児は、ヘイの部屋に逃げ込む。 組織の任務対象であるドールを持ち込まれて戸惑うヘイの元に、心配したインも現れ、結局ヘイは、健児の真摯な想いを受けて逃亡を手伝うことに。 だが格闘の末に健児とドールは捕らえられてしまう。 二人を探すヘイとインの元に、感情がないはずのドールから、健児を助けて欲しいという観測霊が飛んできて…。


……もの凄く個人的な感想なんですけど、録画した『彩雲国物語』の17話を見た後に『DTB』を見てしまったので、龍連→黒(ヘイ)への木内氏の演技に妙なギャップが…(笑)。


…えぇと、閑話休題。
人の心に触れたドールが自我に目覚める、というストーリーは、まるで第1・2話の再来のようで、とても清々しく初々しかったです(作品的にも)。

人と繋がること、人を守ること。 そういうことの大切さを説教臭くなく描く魅せ方が上手なDTBですが、今回は特にそう思いました。 マオやインの親切に対して、まず「監視してたのか!」と言ってしまうヘイだけど、その後彼らの気持ちに気づいてちょっと言葉を悔いるような表情や、ずっとインの手を引いたりする行動に、そういう面が良く表れていた気がします。

絆は、自分で作るんです。 大家さんがヘイに、自分から人と繋がろうとする行為を「当たり前のことだろ」と諭したように。 健児が危険を知ってもドールを想い、その想いに応えて心を目覚めさせたドールのように。

扉を叩いたヘイ。
自分で自分を閉ざしているような彼にとって、その行為は画期的なことだと思いました。 叩く音だけ残して画面が暗くなる演出は印象的でしたが、どうせなら白くなった方が良かったな。 未来を示すものは、明るくあって欲しいです。 …え、明るいんだよ、ねぇ?

健児に「理屈じゃなく守りたいものがあるでしょう」と言われて難しい顔のヘイ。 守りたかったものなら、あるはず。 でも今手元にない辛さを知っているから、健児を止めようとしたはず。 それでも、守りたい気持ちも知ってるから、止められなかったはず。 この辺りはヤクザのアニキ・一橋にも共通しているようで、一瞬だけしか描かれなかった女性とヘイとの会話でシンプルに表現されているのが、またグッと来ました。

あと、あとですね、やっぱり書きますけど、インがめっちゃくちゃ可愛かったですね!!(それか!!・笑) 私思うのですが、健児の危機を知らせる観測霊を飛ばしたドールの気持ちを、インが理解できたのって、インの中にもそういう感情がくすぶっているからですよね。 インがヘイを気にするのは、アンバーに「見ててね」と言われる前からのことなので指示に従っているだけの行為では無いと思う。 最近ますます感情豊かになってきているインが、健児のドールのような笑顔を浮かべる日が来ることを願って止みません。 未咲さんも出演してたし、珍しく女度が高いお話だった気もします(嬉)。





第17話『掃きだめでラブソングを歌う…前編』・・・7/28
アンバー達の組織・IPRの存在が、未咲の耳にも届いてきた。 彼女はBK201と呼ばれる契約者を追ってきたが、彼の謎めく行動には疑問を抱いていた。 IPRとの関連を含め、調査に乗り出す。 一方黒は、ヤクザが売買を計画しているドールを奪取するため、取引現場となる夜の店にアルバイトとして潜入していた。 そこで出遭った青年と親しくなるが、その青年は可憐なドールの未来を案じて持ち出してしまう。 任務に失敗した黒だが、自宅に戻ると青年とドールがいて…。

シーズン前半に多かったストーリー中心の展開でした。 核心部分にはそれほど触れられてなかった気が。
あ、でも、5年前の南米消失の時、最初に観測された能力がアンバーのものだったってこと。 つまり、アンバーが消失の原因と目されているわけですか? ってことは、消失には時間軸が絡んでくるのでしょうか…う~ん。

という事実はちょこっと置いといて。 何ていうかアレですね、シャワー後の未咲さんが超可愛かったですね!!(笑)。 普段のキリッとした感じより、ナチュラルなあの姿の方が好みです(だから何だ)。 個人的には、変な意味ではなく、黒と仲良くなって欲しいのですが…っていうか、黒はもっといろんな人と仲良くなった方が良い。 彼も、契約者である前に人間なので。 銀とちゃんとコミュニケーションが取れるようになったみたいに、いろいろ変われるよ。 そうそう、銀の出番が少なかったので、結果として未咲さんが一番印象に残った前編でした(笑。ヒドイ感想だなぁ)。

さてメインの本編はというと、まったくあらすじ通りでした。 単純に後編に続く!!っていう感じで特にコレというほど語ることもないのですが…ただやっぱり、ドールが売買の対象だというのは、ホント気持ちの悪い話です。
触れると温かくて、明らかに生きている存在に対してそういう発想を持てる人がいるんだと思うともう…哀しいやら惨めやら。 そういう意味で、ヤクザの舎弟さんの行動は、ある意味正しい。 頑張って本当の「漢」を見せてほしいですね。

あ、今思ったんだけど、黒のアパートにいる変な外国人さんは、ただの脇役ですか? 今までの法則だと、外人さんが契約者や組織に関わるパターンが多いので、ちょっと警戒中です。





●第16話 『裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み…後編』・・・7/24
マキの攻撃をかわしたノーベンバーだが、逆に捕まってしまう。 マキ達の組織「イブニング・プロム・ローズ」への誘いを拒否するノーベンバーを、未咲が救出する。 一方黒は、銀の部屋でアンバーからの手紙を発見、怒りをもって会いに向う。 アンバーを慕うマキに妨害されつつも指定場所に辿りついた黒に、アンバーはそっと微笑んで…。

放送を見てから随分時間が経ってしまいました。 良く覚えて無い部分も多くて残念です…。 でも、待ちに待ったアンバーさん登場のお話でした。 が、それって表向きで、話の本質は、契約者が持つ「感情」だったと思います。

一番明確なのは、マキの存在。 アンバーのことが大好きで、前編で「不思議な人」と好感を抱いた黒にさえ激しい嫉妬を向ける。 人間的な幼さもありむきになって炎を放つ姿は、どうみても「人間の子供」ですよね。 その様子を見て、常々ここで言い続けている「契約者に感情が無いというのは考えられない」という私の主張は間違ってないと思いました(笑)。

それから、ノーベンバーやジュライ達の間に広がる仲間意識、黒達のグループに、ぎこちないながらも次第に芽生えてきた連帯感などが、よく描かれていたと思います。 こういう、人間の内面的な部分を表現させたらピカイチの野村氏の脚本が、非常に素晴らしかったです。 個人的お気に入りは、アンバーに技を放とうとする黒を止めようとした銀の姿かな。 もう、超可愛い(笑)。 これも、一切の感情を持たないというドールにあるまじき行為。 ジュライもそうだし、本当に今後の人間関係から目が離せないな、と思います。

それにしても、アンバーの姿が幼く見えることに、黒は驚いてませんでしたね。 ということは、幼く見えた私の目が狂っているのか、アンバーの退行が彼らにとっては当然のこととして受け入れられているからなのか、どちらかでしょう。 気になるのは、アンバーと一緒にいた大男のひと言。 「お前の対価には限りがある」みたいなこと言ってましたよね? つまり後者なのかな。 対価がアンバー自身の「時間」だってことだと思うんだけど…。 アンバーの能力が時を操ることらしいので、ありうるかも。

アンバーたちの組織の存在も明らかに為り、いろいろな人のいろいろな思惑が今まで以上に入り乱れてます。 未咲さんがどう関わってくるのかも楽しみです。





●第15話 『裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み…前編』・・・7/14
MI6は、過去手酷い裏切り行為をしたスパイ「フェブラリー」が東京に現れた情報を得る。 彼女はヘイ達の組織では「アンバー」の名で活動した人物であり、ヘイもまた彼女を探していたのだ。 折りしもCIAやMI6の事務所の連続爆破が発生。 ノーベンバーはアンバーと行動を共にしていたマキを現場で目撃、捕獲を試みるのだが・・・。

OP・EDともに一新。 OPはコンテがカッコ良くて好きですが(曲は、まぁ…)、EDは銀(イン)と花が幻想的に揺れる前作の方が断然好み。 ちょっと残念かな。

初代OPからちらちらとお目見えしていたアンバーさんが、ようやく本格的に登場するお話。 インに言う、「初めまして・・・久しぶり」が、言葉としては某オレンジ卿の名言「おはようございました」と同じくらい変なのですが(笑)、今回は真面目に何か意味がありそうな言い回し。
だって、南米時代の黒(ヘイ)と逃避行の夢物語をしていた彼女は、もっと大人びてた。 今の少女の姿は・・・その頃から5年くらい遡った感じ。 彼女も、未だ能力不明ながら、契約者。 時を操るのが能力なのか、もしくは、何かの能力の対価として失われるのが、「成長」なのか・・・。 いずれにしろ、太陽に異変が起こり南米のゲートが消滅した5年前から行方不明だったアンバーさんは、ヘイが知りたい「あの時何が起こったか」を、恐らく知ってる人物なんでしょうね。 後編が楽しみです。

前編は何となく謎を散りばめる展開だったけど、ノーベンバーが男の子(名前忘れた!!)に万一の時の連絡先を託したり、マキの寂しげな物言いとか、野村さんのシナリオは相変わらず素敵だったのですが、それ以上にやっぱりコンテと演出が良かった。 冒頭の爆破のタイミングが厭らしいほどカッコ良くて、何度か見直してしまった・・・。
あと、マキが持ってた首飾り。 「大切な人から貰った」ものは、かつてヘイもアンバーから貰ったことがあるわけで、お互いが契約者だと知った時、どう思うのかなぁ・・・。 何となく切なげな前振り。 インはインでアンバーと仲良しっぽいし、予告が言う「罠=人間の心」は、侮れない展開を生みそうで、ちょっと怖いくらい。


 
<関連サイト様>
『DARKER THAN BLACK 黒の契約者』公式HP
『BONES』公式HP
・TB送信先サイト・・・『サブカル・カムカム』 『アニメって本当に面白いですね。』
           『MAGI☆の日記』 『ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人』
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