『夏目友人帳・4』の感想

9784592184478.gif『夏目友人帳・4』緑川ゆき
白泉社花とゆめコミックス/2007.8.4/?390



<ご紹介>
『LaLaDX』『LaLa』で連載中の作品。 わりとシリアスな連作短編だけど、絶大にオススメ中です。 4巻は、本編3話と特別編3話を収録。 ニャンコ先生の描き方も分かります(笑)。 作品の詳細は3巻レビューをどうぞ。

夏目はあやかしが見える少年。 祖母・レイコが残した「友人帳」には、彼女が使役した妖怪の名前が記されている。 そのため、奪おうとする者から狙われたり名の返還に応じたりと、用心棒のニャンコ先生と共に奔走する日々。
ある日ニャンコ先生と訪れた草原で、森の番人・玄という妖と出遭った夏目。 玄は悪霊を捕らえたいと言うのだが、何故か哀しげな玄の様子が夏目は気になって…。

    →過去記事 『夏目友人帳・1』の感想
    →過去記事 『夏目友人帳・2』の感想
    →過去記事 『夏目友人帳・3』の感想
    

<感想>
やっぱり、好きだ!! としみじみ思った第4巻。 今回も、良いな。 好きだな。
DXで掲載したり本誌に出張してみたり付録本になってみたりと忙しい『夏目友人帳』だけど、たくさんの人に読んで欲しいという編集サイドの考えなんだと思ってます。 私も、そう思うし。

中表紙、レイコさんが水の中に伸びる黒く大きい掌の上に立つイラストを見ててふと思いました。 レイコさんは、本当に一人だったんだなって。 夏目には、ニャンコ先生がいる。 名取さんも藤原夫妻もいる。 そんなことを考えてたら第13話で夏目が「今は幸せなんだ」と言ってたので、一人じゃない幸せと一人の寂しさをしみじみ考えてしまいました。

そうそう、柱06に「夏目はチンピラっぽい服が好きという設定がある」というのがちょっと面白かったです。 チンピラって…(笑)。
では、以下各話語り。


●第13話
上記あらすじのお話。
雪兎の姿でほろほろと泣く玄の姿にKOされてしまいました。 それだけで一緒に泣いてしまった私はアホですか?(答え、アホです)。
玄と夏目の共通点が「寂しさ」だっていう事実が、また寂しい。 夏目は絶対に玄を「一人」の状態に戻したくなかったんだと思う。 でも多分、その想いに必死過ぎて自らをかえりみない夏目を止めようとしたニャンコ先生も、夏目がいなくなることが怖いから止めるんだ。 人の思いも妖の思いも、みんな同じように寂しくて、でも優しくて、ちゃんと繋がることができるのに、すれ違うのがまた辛い。
別れに強い人間なんかにならなくていいよ、と夏目に言ってあげたいです。


●第14話
名取に温泉旅行に誘われた夏目。 ペットも可、ということで張り切るニャンコ先生と共に1泊旅行に出かけることに。 旅を楽しんでいると、到着した旅館には首のない妖怪やカタカタと音を立てる壷が。 戸惑う夏目だが名取にはいえなくて…。
ニャンコ先生、ペット扱いで良いんだ…じゃぁ私も飼いたい!!(違)と思った14話です(ぉぃ)。 冒頭、小さな妖怪の行列に橋を渡し架けるシーンが印象的で好きです。 夏目ってごく普通にこういう行動が出来るようになったんだなぁ、と嬉しくなり、その好意が報われる展開ももまた深みがあって良い。 夏目を見てると、自分も優しい人でありたいな、と思うのですよ。 「怖がられるのはなれていたのに」という夏目の言葉は、先生たち妖怪にも通じるのかも。 そして、今は「怖がられるのが怖い」のも、多分同じ気持ちなのでしょうね。


●第15話『LaLaDX07年5月号』レビューを修正)
夏目が貰った絵を部屋に飾ると、天井から伸びた手が花を撒き始めた。 彼女は妖怪・巳弥。 八坂様のために花を撒くと言うのだが、次第にその絵が部屋の壁に根を張り始め、夏目の力を奪っていって…。
優しさっていうのは連鎖するんだな…ということを、この作品を読むたびに思う。 最初に「優しさ」を始めた人はスゴイんじゃないでしょうか。 塔子さんから夏目へ、そして妖怪たちへと繋がる気持ちが温かく、でも淋しくて。 どうして優しくありたいと思うほど、不器用になるんでしょう。
伝えたいことが非常に明確な作品なので、あれこれ言うのも野暮なんですが…塔子さんは夏目が「視える」こと、知ってるんじゃないかなぁ? 賢い大人は見抜いて、見守りますからね。


●特別編 1~3
子狐の目線で今の夏目を、木に宿る妖怪の目線から少年の夏目を描いたお話と、ニャンコ先生主役の番外編。
とりあえずこの特別編で、ブサイクを連発されてたニャンコ先生のお立場は…?(笑)。 特別編では、程度は違えど夏目のまとう寂しい感情に妖が反応しているわけで、そう考えると、妖の方も同じ気持ちを知ってるってことですよね。 夏目のために涙を流す特別編2の妖なんて特に。 実は、読みながら私も泣いちゃいました。 実は、バリエーションがある分、本編より面白いくらい。 個人的には、特別編2が印象的。 一所にいつづける妖怪と、違う場所に移り住み何かを得て変わった夏目の対比がとても良かったです。


<まとめ>
今回も面白かったです。 まとめ読みではなく、時間のある時にゆっくりじっくり読んで欲しい作品です。 ★★★でオススメ中。

<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・8/9『?無駄話』 『今夜、地球の裏側で』 8/11『土星のわっか』
●この本を買う・・・『bk1』 / 『Amazon』
●出版社・・・『白泉社オンライン』
●TB送信先サイト・・・『コミックレビュートラックバックセンター』
●リンクありがとうございます・・・ 9/11『萌えプレ』


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