『コードギアス 反逆のルルーシュ』の感想part6

コードギアス 反逆のルルーシュ 最終巻


TBSでは7月30日深夜28時から1時間のスペシャル放送が行われた、
『コードギアス 反逆のルルーシュ』stage24・25。

内容的には待ちに待った甲斐があったのですが、多少残念な面があったのも確か。

以下、内容に触れつつ感想を書きますので、まだ観てない方は申し訳ない、
回れ右して↓過去記事↓とか見てくださると嬉しいです(笑)。 読み返してみると、結構マジメに良いこと書いてます、私(笑。アホか)。


<『コードギアス 反逆のルルーシュ』感想 過去記事>
 → 1~9話までの感想はこちら
 →10~15話までの感想はこちら
 →16~18話までの感想はこちら
 →19~22話までの感想はこちら
 →23話の感想はこちら




<stage24 崩落 の ステージ>
ゼロの指示の下、トーキョー租界へ攻め込んだ黒の騎士団。 迎え撃つコーネリア軍だが、足元に広がる租界の基盤構造を破壊され、大打撃を受ける。 援軍が来るまで凌ごうと画策するブリタニア側、一気に攻め込もうとする黒の騎士団、そしてゼロへの私怨から戦いに参戦したスザク。 それぞれの想いが向けられる中、ブリタニア政庁でコーネリアと邂逅したルルーシュは、母が殺害された事件のことを問い詰めるのだが…。



OP、最初のルルーシュの度アップ具合がカッコ良かったです。 表情一つで勝負できるアニメなので、複雑な色を湛えた彼の目の力がやはりスゴイ。 ただ、他のカットはイラストの使いまわしだったので、ちょっと残念だった気が。

さて、内容。
24話で一番強く感じたのは、スザクの変化。 ユフィを失ったのだから当然でしょ?という意味ではなくて、存在力そのものが変わったように思えました。
出撃を止めるロイドさんに対して、「邪魔はさせない、オレがやるんだ!!」と殴りかかるスザクは、組織の中で自分を殺してきたそれまでの彼とは明らかに違う。
後から分かることだけど、この時点でスザクはV.V.から、「ギアス」という能力の存在を聞かされている訳です。 自分やユフィの突然の変貌が、外から強制的にもたらされた力であると知っている。 だからこそ、この発言に重みがあるような気がします。 力に踊らされたくない、自分の手で決着を付けたいという強い意志。
今までのスザクに一番足りなかったものを、皮肉な形で得た瞬間なのだと思いました。


ただまぁ、スザクがもう少し落ち着いて考えてくれれば、ユフィはともかく、自分にギアスをかけた時のルルの心情が分かるはずだと思ってたんだけど…それ以上に負の感情に支配されてしまってるようで、ちょっと哀しいですね。
後でルル自身も、「君(スザク)に対する執着が私の甘さだった」と過去の行動を否定しちゃってるから、余計に伝わらないんだろうな。

想いあっていたはずなのに、何故ここまですれ違ってしまったのか…。

逆に、すれ違っていると想っていた絆が、不思議な強さで繋がっている人もいました。
シャーリー。 物語中盤で、記憶を封じられながらも、ずっとルルーシュを気にしてきた彼女が見せた「ゼロ」への信頼。 彼女の中にどんな感情が眠っているのかはまだ全容が見えないけど、不安や嫉妬に駆られながらもルルを忘れなかったシャーリーの今後に、ちょっとした希望を感じました。 頑張れ、女の子!!


さて、感情面以外の感想。
ついにC.C.が、ルルーシュの過去との関わりを本人にちらつかせましたね。 アリエスの離宮を知っているということは、ルル本人ではないかもしれないけど、何らかの関わりがある。 「いずれ、その時が来たら」話してやると彼女はいってましたが…もっと突っ込めよ、ルルーシュ(笑)。

ブリタニアの第一皇子は、オデュッセウスっていうのですね。 ダメ皇子っぽいけどこのネーミングはもしかして意味深?? オデュッセウスといえばギリシア神話の英雄。 奸智に長けるというその性質を受け継いでいるのかいないのか…。
シュナイゼルもシュナイゼルで、天然なんだが策士なんだか…。 「哀しいじゃないですか、人が殺しあうのは」と言うセリフを、平然と言える人を、全く信用できないんですけど…!!

そしてもちろん、オレンジ卿ことジェレミア・ゴットバルト氏の復活に万歳!!。 ここでしつこく「オレンジかっ!」と言い切ったルルーシュにも万歳!!(笑)。 成田剣さんのナイスヴォイスと狂気をにじませた演技力に心酔して魅入ってしまいました。 絶対、成田さんってジェレミア好きでしょう? いや、私も大好きでですっ(笑)。




<stage25 ゼ ロ>
コーネリアを捕らえ、彼女を捕虜にしてブリタニアへの侵攻を考えていたルルーシュ。 だが、C.C.の口からナナリーの危機を知らされる。 交戦中の黒の騎士団・藤堂に全指揮権を委譲し、自らは神根島へ向ったが、ゼロというカリスマを失った黒の騎士団の戦力は簡単に崩壊してしまう。 人々に失望が広がる中辿りついた神根島で、C.C.は重大な決意を持ってジェレミアに挑み、ルルーシュは因縁の対決を向かえる…。



C.C.の切なさに大感涙!!な25話でした…!!

『私、一人…』
『一人、じゃない』
『えっ』
『お前が魔女なら、俺が魔王になればいい』


何だかんだと、いつも「ルルーシュ」の側にいたのは、C.C.だったんだよね。 彼に契約を持ちかけ、共犯関係になり、「ゼロ」が生まれる引き金となったのに、それでもルルーシュ個人をしっかり支えてきたのは、C.C.なんだ。

でも、逆もまた然り、だと思う。
つまり、魔女だコードRだお母さんだと様々な扱いを受けてきたC.C.を、肩書き関係なく接し続けてきたのも、やっぱりルルーシュなんだろうな。
今まで以上にC.C.の表情とセリフがいちいち切なくて綺麗で、結果としてC.C.の正体は明かされないまま一端フェードアウトになってしまったけど(交信相手は誰っ!?とか名前はっ!!??とか)、23話でルルーシュと交わした会話「私だけは、おまえの側にいると…」を信じて、見守っていきたいです。 え、帰って来るよね!?


さて、いろいろな人間関係が一気に動いて一気に壊れていった第25話。
黒の騎士団の脆さは、最初から露呈されていたわけです。 元のメンバーとラクシャータ、ディートハルト、神楽耶。 彼らの接点は「ゼロ」という存在のみ。 ここが欠けるだけで黒の騎士団は崩壊するわけだけど、このことをルルーシュが考慮にいれていなかったのでしょうか。

答えは、多分、イエス、なんだと思う。 もちろん頭で理解はしていたはずだけど、根本的には信用してしまっていたんだと思う。 ナナリーの為に世界を壊している最中に、戦いを放棄する気はなかったはず。 そうなると彼はどこかで「信用して」藤堂に全権を委譲し、ディートハルトを遣いにやったと考える方が妥当。 でも、彼の予想以上に、彼らはゼロを信頼も理解もしていなかった…というオチだったんだと思う。
ルルはいつも、このパターンだよね。 自分で言うほど、人に言われるほど、卑怯でも卑劣でもない。 そして、スザクに糾弾される以上に、ルルーシュ自身も手酷い裏切りを受けて続けている訳です。


「期待」というのは、期待する側が期待を受ける側に一方的に抱く感情で、そういう意味で「ゼロ」への期待は非常に強かった。 でも期待する側は何故か、その気持ちに必ず応えられる訳でないことを理解していない。 期待に応えることは、ゼロにとって義務だったのか。 ゼロの願いは、ルルーシュの個人的な願いにすぎなかったのに。 その期待を利用した以上、ルルーシュにも罪があるのは分かった上で、そう考えてしまいました。

そういう意味でも、ルルーシュ個人の望みを支え続けたC.C.の存在というのは、本当に大きなものだったんだなと、見せ付けられた感じです。


ルルーシュとスザクも、そう。 「お前の存在が間違っている」「君は最後の最後に世界を裏切り、世界に裏切られたんだ!!」 …このセリフは、スザクには絶対に言って欲しくなかったです。 多分、ルルーシュが本当に守りたいものって、ナナリーとスザクだけだったから。 スザクはここで、今までのルルーシュの行動を全否定するわけです。


これらをまるで予期していたかのような、C.C.のひと言。
「勝てよ、ルルーシュ。 自らの過去に、そして、行動の結果に」 
どこまでも、重く、貴重な響きでした。


さて、それ以外ではですね!!
セシルさんのバトルスーツ姿がめっちゃカッコ良かったです~!!(笑)。 アーサーもカッコ良かったですね。 何か、男の友情って感じで微笑ましかったのですが、スザク、人間にもお友達作ろうね…という気も(笑)。 「次のデヴァイサーを探さなきゃ」というロイドさんが意味深。 今のところ、身体能力が優れていそうなのは、水泳部に所属するシャーリーなんですけどね…。



<まとめ>
ギアスについて。
25話冒頭でコーネリアから引き出す情報が、明らかに多い。 最初の頃は、「明日のテストは?」と聞いてもその答えしか返ってこなかったのに、今じゃぁ矢継ぎ早な質問にどんどん答えていくまでに力が継続している。 24話では、ゼロの「声」そのものにまで反応が出ているような描写がありましたね。 もしかしたら、事前に目を見て「放送が聞こえたら指示通りにしろ」なんてギアスを欠けてたのかもだけど…そんな暇、なかったよね?
つまり、明らかにギアスの力が強まっているわけです。 マオのように、破滅への序曲じゃなければ良いのだけど。


作品について。
非常に深遠で、面白く、個人的には傑作アニメだと思ってます。 群像劇のようなのに、個人にもスポットをあてているし、話の奥が深い。 作画も脚本も良かったし、第二期も絶対に見ます。
という前提で、少しだけ不満を。

一度、全25話という発表をしたのであれば、その裏にどんな事情や駆引きがあっても、25話で何らかの区切りを付けて欲しかったです。 作品は、完結してこそ価値がある。 次回へ続けることは分かっているので、完全な完結をさせろとは言いません。 ただ、物語の流れとしては、何も終わっていない。 むしろ始まったばかりです。 これでは、プロとしてのストーリー構成の腕を疑わざるを得なくなり、ファンの私としては非常に残念。

これは、好きだからこその苦言であり、別に批判ではないことも明記しておきますね。
第二期も楽しみですw




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