『デカガール・2』の感想

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『デカガール・2』

芳崎せいむ・漫画/長崎尚志・原作
講談社KCDX
2009年9月11日 第1刷発行/¥562+税







『 彼女は 稀に見る正義感の持ち主です
いい刑事になってもらわなければ 静岡県警がこまります 』


<ご紹介>
『Kiss PLUS』に掲載されたCase:005~008を収録した第2巻。 鋭い嗅覚を武器に頑張る新人刑事・まる香の奮闘記です。
とある偶然と幸運から、念願の刑事の道を歩み始めた「まる香」。 いくつかの事件を乗り越えたある日、砂丘から発見された事件にかり出されることに。 死んだ男の妻と話をしたまる香は、彼女の亡き夫への愛情に感銘を受けるが、一緒に捜査する梶さんは彼女こそが犯人だと言い出して…(Case:005)。


<感想>
1巻で一歩ずつ刑事として歩み始めたまる香ちゃん、2巻では「女だから」と差別されたり、刑事として初めての挫折を味わったり、かと思うと初検挙も挙げたりと、色んな意味で奮闘していて、とても楽しめました。 刑事モノっていうより、もはや「職場」モノですね。 警察も会社も、そこで働く以上必ず人間関係が生まれるわけで、そこをしっかり描いてあるから面白い。 その土台の上で、殺人事件や「オリンピックイヤーの誘拐魔」などの派手な事件が交錯し、何故かニャンコとワンコも大活躍する(笑)という不思議なバランス感が、何ともイイ雰囲気でしたw  それにしても、やっぱり、「上司」は尊敬できる存在でいて欲しいと、しみじみ思いました…。


・Case:005
『だったらあんた 刑事として下の下の下ってことだよ!』
 
この、大岩先輩の梶さんへの怒号で、実はちょっと泣いた…。 だって最初はさ、まる香ちゃんに『オレに恥をかかすなよ』と自分中心に考えていた大岩さんが、まる香ちゃんの為に、そして刑事としての誇りの為に怒ったんだもん。 社会人である以上、仕事に「結果」を出さなければ意味はない。 だから今回のまる香ちゃんは確かに失敗だったけど、だからといって梶さんのように、「過程」も「人の気持ち」もすっ飛ばして決め付ければ良いというものでは、決してないんだよね。 「困っている人を助ける」ことが出来なければ、全く無意味なんだ。 まる香ちゃんは、佳奈さんの気持ちを救う事が出来た。 それを認めたからこそ、大岩さんは怒鳴ったんだよね。 …うん、良かったです。


・Case:006
『ボクの大切な友達だから!』

殺人事件と、虐待事件。 それを、張り込みという地道なお仕事のなかで平行させた、構成として上手なお話でした。 っていうか、キウイ可愛い!! あのメタボ腹のふてぶてしさ(笑)とは対照的に、何度虐待されても少年から離れようとしない健気さが可愛い(涙!)。 そして、そんなキウイを敢えて逃がす少年の友情にもホロリと来るものが…。 大人の勝手な都合に精一杯抵抗する、一人と一匹の小さな冒険。 カッコ良かったです。
カッコイイと言えば、005の失敗を糧にしているまる香ちゃんもそうでした。 自分を厳しく戒め直して、でも困っている人(と猫)は放って置けない彼女らしい面も残したまま、初めての『確保!』が出来たことはとても意味深いと思う。 それと、キウイに嫌われてちょっと拗ねる奥菜さんが、妙に可愛かったです(笑)。


・Case:007
『やったと言い張る黒澤に やっていないとうたわせてみろ!』

2人の女性を考察した男が自供した3人目の被害者の存在。 本当に彼が殺したのか…?というお話。  黒澤を分かろうとするまる香ちゃんの努力、そんな彼女を理解して迎えに行く奥菜さん、そして、「愛情」を素直に表現できない黒澤…という人間模様に、この作品らしく「動物」のキーワードもしっかり絡めてあって、読み応えがありました。 
そして、黒澤が「うたった」と安心した瞬間に繰り出される、『オペラか何か聞かなかった?』というまる香ちゃんの一言。 004で描かれた、おそらくこのシリーズ最大の敵となる、誘拐魔の存在…。 ここでそれが来るか!! と、正直鳥肌が立ちましたよ。 「歌が上手い」という伏線で気付けなかったのが、悔しいなぁ。


・Case:008
『あなたを探していました』

007とは一転して、三係の人間関係が分かる軽めの仕上がり。 そういえば本村ってまるちゃん狙いだったっけ、と久々のラブ要素にちょっと嬉しくなったけど、ゴメン本村、私が欲しいのは君とのラブじゃないんだー(ヒドイ・笑)。 
そんな雰囲気の中で、語られているのは、「人間は更正できるのか」というちょっと重めの話題。 更正できないと言い張る大岩さんには、陰の部分がありそうだなぁ。 「凶暴になった原因」が、彼にもあるのかな? そして、そんな大岩の暴言や犬探しにも、『刑事哲学にかかわる問題だ』と正面から挑める藪さんがカッコ良かった。  あ、最初の出逢いではまる香ちゃんを無視したスティーブが、ラストで駆け寄ってきたのは、彼女からおじいさんの「におい」を嗅ぎとったからからなじゃいかと思います。 探してたんだねw

・前巻 ⇒『デカガール・1』の感想


・芳崎せいむ関連記事
⇒『金魚屋古書店・5』の感想  ⇒『テレキネシス・4(完結)』の感想


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・9/20『漫画読みの憂鬱』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『デカガール・2』をbk1でチェック!!
●Amazon
デカガール 2 (KCデラックス) テレキネシス山手テレビキネマ室 4 (ビッグコミックス) 金魚屋古書店 8 (IKKI COMIX) うごかし屋 1 (ビッグコミックス)





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