『Q.E.D. 証明終了・26』の感想



『Q.E.D. 証明終了・25』加藤元浩/講談社月刊マガジンKC/2007.2.16/?400

<ご紹介>
「名探偵と言えば? ホームズ、ポアロ、クイーン、金田一…そして、燈馬想!!」
 
という帯が付いてました。 アオリ過ぎです(笑)。 月刊少年マガジン増刊マガジンGREATで連載中のミステリコミック。 基本的には、MIT帰りの天才だけど風変わりな少年・燈馬想をホームズ役に、そしてスポーツ万能で行動力抜群な水原可奈をワトスン役?に進む推理モノ。 トリックに理系要素が多いこのシリーズですが、今回は普通?に、日常の謎と殺人モノ。 特に1作目には殺伐とした要素もないので、作品への入門編としてオススメ!!

<感想>
●夏のタイムカプセル

再開発の進む土地から、小学生の時の可奈のタイムカプセルが見つかった。 懐かしがる可奈だが、中に入っていた野球の硬球に思い出がない。 「覚えてないのか?」と思わせぶりに話す西本。 どうやら可奈が気の弱い少年から強引にボールを奪ったらしい。 ショックを受ける可奈に、燈馬が示す真実とは!?

不覚?にも、泣かされてしまった「日常の謎」のお話。
一人くらい新田くんのこと覚えてろよ、とちょっと感じたけど、私も転校経験あるからな~多分覚えてないし忘れられてるからな~(笑)。 思い当たる節があります。
多分、自分が現在覚えている以上に、人を傷つけたり傷つけられたりしてる筈なんだ。 でもそれを経験として会得しちゃうと、細かいエピソードは悲しいことに忘れたりするものです。 可奈ちゃんも、少女期に実際にあった出来事自体は忘れてたけど、現在の彼女の特徴である情の篤さは、こういう出会いが育んだんじゃないかな。 彼女は絶対、西丸の作り話のようなことはしない。 彼女を知ってる人には、それだけであの話が嘘だって見抜ける。 その性格が、去って行った二人への答えになってると思うんだけどな。
それにしても、1巻であんなに人の気持ちの分からなかった燈馬君が、可奈ちゃんを励ます日がくるとは…!!(笑) お姉さんは嬉しい!! この感慨と、人間って複雑だけど可愛いなぁと思わせてくれる燈馬君の結論に、思わず泣いてしまった私です…。 良いお話でした♪

●共犯者
可奈が訪れたレストランの地下で遺体が発見された。 しかも、鍵のかかった部屋から。 シェフの村瀬が「自分が殺した」と自白するが、その時村瀬は地下の鍵を所持していなかったことが判明する。 村瀬に共犯者がいるのか、それとも誰かを庇っているのか…?

密室を作るパターンとしては、物理トリックか衆人の目を逆用して錯覚させるものがあって、これは後者のもの。 このパターンはどうしてもご都合主義になりがちなので、「あの」一言で見分けるのは無理だろ、と思いつつも読まされてしまいました。 タイトル通り共犯者の扱い方が面白くて、相変わらず魅せ方の上手な作家さんだなぁと感心。
ただ正直言うとこのメインストーリーよりも、燈馬君が推理する気になった出来事の方に気を取られました。 だって、警部がお年玉をくれたからでしょう? あまり肉親の情に触れていない燈馬君にとって、当たり前に示される親の仕草がどれほど貴重なものなのか。 燈馬君は多分、才能のために孤独な人なんだと思う。 でも、可奈ちゃんや警部が彼を孤独にしてくれない。 そういうことに対する「お礼」だったのかな?と思いました。

そういえば、2編とも「思い出」がキーワードでしたね。


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