『夏目友人帳・3』の感想



『夏目友人帳・3』緑川ゆき/白泉社花とゆめコミックス/2007.2.5/?390

<ご紹介>

隔月刊誌『LaLaDX』誌上にて、読みきり連載中の作品です。
一番好きな作品で、1冊薦めてと言われたら絶対コレです!!

夏目はあやかしが見える少年。 祖母・レイコが残した「友人帳」には、彼女が使役した妖怪
の名前が記されている。 そのため、奪おうとする者から狙われたり、名の返還に応じたり
用心棒のニャンコ先生と共に奔走する日々。 ある日、ニャンコ先生そっくりの黒い妖怪が
「友人帳」を奪って逃げてしまう。 導かれるように辿りついた森では、妖怪達が森の主を
封印した人間の襲撃を話し合っていて…。

●夏目・・・「友人帳」を継いだ少年。 妖怪が見えることで幼少期から苦労してきた
●ニャンコ先生・・・真名は「斑」。 実は大妖怪だが、招き猫が依り代な可愛い不良妖怪。
●名取・・・人気俳優の裏の姿は妖怪祓い。 皮膚にヤモリ型の妖怪が棲んでいる

    →過去記事 『夏目友人帳・1』の感想
    →過去記事 『夏目友人帳・2』の感想

<感想>
帯のコピーが良いですね。 「通い合う心、すれ違う運命…!」
斬新じゃないけど、この作品にはぴったりです。 妖怪を嫌いだった夏目が、触れ合う
うちに分かり合いたいと思うようになる。 そう思うほどすれ違う。 今回も、良いなぁ。
コミックで再読しても新たな気持ちが生まれてくる不思議な作品です。 好き。
同じ面子、同じ設定で、これほどの物を生み出すのは大変だろうと思います。
でも、逃げてない作り。 作者さんには、ホントに敬意を表します。

●第9話
上記あらすじのお話。 始まって3ページ目の妖怪が、もぅいきなり怖いです(笑)。
日常生活であんなん普通に見てたら、私ならもっと捻じ曲がった性格になってたな…。
少なくとも、真っ黒な妖怪を見てニャンコ先生だと信じきったりはしないな(笑)。
人を好きで、だから人を襲おうとする仲間を止めたくて夏目を頼った主さまが、好きだから
こそ人里に近づかない、と決断するのが悲しかったです。
離れることでしか表現できない
情愛ほど潔癖なものはないでしょう。 必死に妖怪の名前を守って奮闘する夏目を見て、
彼と共にあることを選択したニャンコ先生は過去の主さまと同じ道を歩みそうですが、
主さまが後悔してないように、先生も後悔しないんじゃないかなと思いました。

●第10話
かつて妖怪が見えていた男性と、彼に寄り添う女性の妖怪に出逢った夏目。
彼らは友人だったが、ある日男性の目に妖怪は映らなくなってしまい…というお話。

「見えなくなる」ということを望みつつ、夏目はそれが自分の身に起きる可能性を全く考え
たことがなかったようです。 それほど「見える」ことが「当たり前」だったんですね。
一番嫌だった妖怪との関わりがなくなることを初めて恐れた夏目ですが、優しい人間や
妖怪との出会いが、人が長らく抱えていたコンプレックスを解消し得るのだということに
気付かせてくれました。 妖と人は、所詮別な生き物。 なのに想い合える不思議。
蛍の妖怪の名前を夏目が「キヨ」だと読み取ったエピソードは、ちょっとしたミステリ並み
に良く出来た設定でした。 切ない…。 蛍はホントに、情熱に命を燃やして生きるのね。

●第11話
名取に誘われて呪術師の会合へ行った夏目。 妖怪が「見える」人の存在を知り仲間意識
を抱くが、妖怪の捕り物騒動を経て、自分自身を見つめ直す必要を感じるようになるお話。

第7話の妖怪ハンター?名取が再登場。 キラキラ振りが人気だったのでしょうか(笑)。
夏目美形設定も初登場。 そうか、美形だったのか…(失礼だな!!)。
あやかしには警戒心薄いくらいの夏目ですが、人間を信用するのはまだ怖いようで、
しかもその警戒心があたっちゃったところがまた悲しい!! 人を信じたい、というささやか
な願いも夏目には叶わないのでしょうか。 しかも、人を疑いかけた夏目の心を呼び戻した
のもニャンコ先生だし…。 先生は夏目の心の用心棒でもあるのね!!なんて言ってる場合
じゃない。 そんなの悲しすぎるでしょ~!! 名取さんには是非今後も夏目のために奮闘
してほしいです。 左足に移動しない痣も気になりますね。

●第12話
夏目は鳥の巣から卵を拾い、ニャンコ先生に温めさせていた。 その頃夏目の家の塀に
奇妙な落書きが発生。 しかも一日ごとに落書きは変化して行って…というお話。

寝相良く卵を温めるニャンコ先生が、めっちゃプリティーです!!(笑) ホントに大妖怪?
なんていうか、普段以上に「淋しさ」がテーマのお話だったような気がします。
残された卵に自分の境遇と重ね合わせてしまう夏目とか。 最初に見た生物に姿を真似て
愛されようとする辰未の本能とか。 そして、そんな本能以上に夏目と一緒にいたいために
成長を拒否したタマちゃんとか。 何だかみんながみんな、優しいからこそ傷つき淋しくて
強くて、でも以前より悲しくないという夏目の言葉に、思わず泣いてしまいました。

<まとめ>
絶品につき熱烈にオススメ!! 個人的には、★★★★★の五つ星!! 次回も楽しみです♪

<関連サイト様>
・感想拝読しました・・・『土星のわっか』
・出版社・・・『白泉社オンライン』


  





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