『霧の訪問者』の感想

『霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿』 img20060916.jpg
 田中芳樹 講談社ノベルス 2006.8.24



<ご紹介>
発売10周年を迎えた人気シリーズの第7作目。
途中で出版社の枠を超えちゃってるんでちょっと分かりづらいですが。
10年で7作って、田中芳樹的には多いと思います(笑)。
タイトル通り、たいてい毎回不思議な「生物」が登場する、
幻想文学のテイストを取り入れたエンタテインメント小説。
イラスト担当の垣野内成美女史が『マガジンZ』漫画版も連載してるみたい。

薬師寺涼子、職名は警視庁刑事部参事官、階級は警視で27歳。
絶世の美貌と知性と性格の悪さ?を持つ彼女が、泉田警部補の最強の上司なのだ。
泉田は涼子と軽井沢へ向うが、一人になった途端事故にあい、拉致されてしまう。
憤慨した涼子によって救出されたが、犯人は大富豪ロートリッジ家の娘・アーテミシア
ロートリッジ家のパーティーの夜、アーテミシアは母親への謎の言葉を残し自殺。
様々に憤慨中の涼子は、噂の絶えないロートリッジ家の調査を始め・・・?


<感想>
様々に憤慨なさってる涼子さまですが、その理由が可愛くて微笑ましい…(笑)。
美人も鈍感男に惚れちゃうと、気苦労が耐えないんですねー。
この辺は美人も凡人も同じ胸中を味わえるってわけで、
全てにパーフェクトな涼子サンを読者が身近に感じられる、最大の要因でしょう。
今回も様々なアピール振りが描かれてますが、
中でも「お口にあーん」に涼子サンの努力が見えます(笑)。 
気づけよ、泉田!!
でもまぁ、このラブコメ感は嫌味のない程度に抑えられているので、
そーゆーの苦手な人も、鼻につくことはないでしょう。 
とても読みやすいです。

田中芳樹おなじみの風刺的表現も健在で、
『ナルニア国物語』やアメリカ外交への軽い言及、政治家嫌いの発言(笑)などは
幅広い知識に裏打ちされているので、読んでいて気持ちがイイくらい。
そーゆーの苦手な人は、もしかしたら鼻につくかもしれないけど(私は好き)。

今回ちょっと寂しかったのは、超自然的怪物くんの出番が少なかったこと。
初作『魔天楼』で早々にクモくんが出張ってたのと比較すると、極端に少ないです。
『夏の魔術』シリーズが大好きだった私としては、もっと登場して欲しいくらい。
いろんな出典も勉強できるし、そもそもお涼サマの相手が人間じゃ役不足でしょ?(笑)
次回は(いつなんだ?)もっと期待してます。

ところで、涼子のキャラってツンデレなの?(私この手の言葉は嫌いなんですが)。
そーいえば戦闘メイドもレオタードマニアも女装マニアもいて、結構設定は派手ですね。
でも何ていうか、この作品の魅力って見た目の派手さではなく、
バランス感ではないかと思うのです。

一見バラバラな具材を入れて闇鍋にしたけど食べてみたら美味しい、みたいな(ぉぃ)。
この美味しさのレシピは田中芳樹独特のもので、重たくないので気軽に食べられるのだ。
この感性には常に感心させられます。 
頑張ってもっとたくさん書いてくださいね(笑)。


<まとめ>
個人的には、★★★★☆の四星!!
難しいこと考えずスカッとしたいときに最適。 ひたすら面白いです。


<関連サイトさま>
・感想拝読しました・・・『粋な提案』
・TBさせていただきました・・・ネット書店『bk1』  『読書感想トラックバックセンター』  『Let's講談社』
・著者関連サイト・・・『有限会社らいとすたっふ』
・出版社・・・『講談社』


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