『十二秘色のパレット・3』の感想

『十二秘色のパレット・3』 img20060610.jpg 草川 為
 白泉社花とゆめコミックス 2006.6.5 \390


<ご紹介>
隔月刊誌『LaLaDX』にて好評連載中の読みきりシリーズ。
触れたものから色を奪う『秘色』という技を使う、色彩の魔術師『パレット』は、
美しい羽を持つ鳥をパートナーとする、南国オパルの人気職業。
その養成学校生セロは、グエル先生のいる医務室通いが日課の落ちこぼれ。
でも実は、他の人にはない特技があって…。
というファンタジー設定ながら結構日常的な雰囲気のある、アットホームなコメディ…かな?


<感想>
草川 為は好きな作家さん。
良い意味で読者への「媚び」をあまり感じさせないところが、特に。
「絵」を描くことが本当に好きな人なんじゃないでしょうか。
手でグイっと描いたような背景とか、独特の色彩感覚(3巻表紙もなかなか)とかを見ると、
この人は漫画家さんだけど、アーティストに近いのかな、と勝手に思ったり。
背景の書きこみ具合では『エマ』の森 薫なんかもスゴイと思うのだけど、
そちらが映画的な絵・コマ運びだとしたら、こちらは絵本的な可愛らしさが魅力でしょう。

1巻では、南国オパル・パレットという設定をふんだんに使って、
セロとグエル先生の冒険モノっぽい感じが楽しかった。
そう、冒険モノっぽかったんですよ、そーいえば!!
セロの大胆な特技と、鳥の大量誘拐っていう大胆なお話がマッチしてて良かったのです。
2巻はちょっと日常のシチュエーションコメディっぽくてイマイチでしたが、
さて3巻。 

セロに出来た新しい友人は、実力のあるオレ様属性のフェンネ君。
パートナーの鳥と死別し、新しいパートナーを自力で迎え入れようとする彼の様子に
改めてヨーヨー(=セロのペア鳥)との絆を実感するセロの成長はよく出来てるんだけど、
ストーリー的には、どこへ向っているのかなぁ…??(笑)。
確実にセロへ想いが傾いているグエル先生と、無自覚・無邪気なままのセロが、
まるで逆転少女漫画カップルのようで、めちゃくちゃ可愛いです(笑)。

結末としては、この二人の恋愛成就になるんだろうけど、
イヤミのない二人の関係はこのまま変わらないでいて欲しい。 
ドロドロとか、嫌よ?(なる要素がないか)。
でも何ていうか、ストーリー的な最高潮は、1巻だったような気がします…(面白かったんですヨ)。

第9話がちょっと異色で、とにかく可愛かったです。 グエル先生が(笑)。
このお話の中では、『雪』が結構重要なモチーフになっていて、
雪が絡んだお話にドキッとするような展開が多くて良いです。 第3話とか。
セロの誕生日だと知って、いつの間にか雪の本を贈り物として用意していた先生。
けれど、不測の事態で暗闇の中学校へ帰るのに、明かりとなるものが無い。
燃やせる物は、用意していた本だけ。
セロに気づかれないように嘘を言って本を松明にしてしまうグエル先生の諦観さが
普段に増して表れているんだけど、それ以上に、珍しく表現されている
「実はこの人、めっちゃ情熱的な人なんじゃぁ…」というモノローグが素敵。
小物の使い方もべリグッド!! ポップコーンなんて何に使うのかと思ったら…。
巧いです。

もちょっと恋愛以外のストーリーとして、大きく話が動くとなお良いです。
個人的には、★★★★☆。



ネット書店『bk1』にTBさせていただきました。

『コミックホームズ』さんにTBさせていただきました。 
img20060612.gif

TBP『LaLa』にTBさせていただきました。 
TB_People.gif


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