『妖狐×僕SS・1』『妖狐×僕SS・2』の感想

藤原ここあ 妖狐×僕ss1藤原ここあ 妖狐×僕ss2

『妖狐×僕SS・1』 『妖狐×僕SS・2』

藤原ここあ

スクエアエニックス
ガンガンコミックスJOKER
2010年4月22日 初版発行/¥400+税




僕は貴女の 犬になりたい


<ご紹介>
『dear』 に続くここあさん久々の新シリーズは、1・2巻同時発売の 『妖狐×僕SS』。 ちなみに 「いぬぼくシークレットサービス」 と読みます。 
SS (シークレットサービス) 付きのメゾン・ド・章樫は、その豪奢な佇まいに反して 「変人ばかり」 「お化け屋敷」 というおかしな風評があるセレブマンション。 白鬼院凛々蝶 (しらきいん・りりちよ) は居場所のない実家から離れ、 「一人で頑張る」 ために転居して来た ―― のに、現れたのは雇った覚えもないSS・御狐神 (みけつかみ) 。 やたらと世話を焼きたがる彼をうっとおしく思いつつもついペースに巻き込まれてしまう凛々蝶だけど、彼は突然の強盗からもちゃんと凛々蝶を守ってくれた。 そう、銃口を掌で弾き返し、尻尾も獣耳もある 「妖狐」 の姿で…。 先祖返りによって妖怪の血を色濃く継いでしまった者たちが集まるメゾン・ド章樫で、凛々蝶の新しい生活が始まる――。


<感想>
人間には、何をどう頑張っても変えられないツボというものがありまして、私にとっては藤原ここあ作品こそがそれだったりします。 絵が可愛い。 設定もイイ。 ボケとツッコミの秀逸さも、大笑いした後に来る切なさも、もう全てがイイ! 全てが好きだ!! 1巻表紙の凛々蝶ちゃんの絶対領域だって大好きだ!!!! …… という訳で(笑)、すっごく楽しみにしていた 『妖狐×僕SS』 ですw 1巻と2巻で、表紙が人間バージョンと妖怪バージョンで対になってるのも可愛いくてお気に入り。 表紙からして一目惚れしてしまったので、それ以降ずっと 「凛々蝶ちゃん可愛い、可愛い!」 と連発しながら読んでました。 御狐神の気持ちがよく分かるぜ(笑)。


抑圧された環境で育ったためか、人付き合いが上手く出来ないことを悩んだ凛々蝶ちゃんが、それを直すために頑張るお話です。 他人を不快にさせないよう一人で頑張ろうとするんだけど、周囲の濃いキャラクターたちと、何より御狐神が 「一人」 を赦さない。 絶大な忠誠心を寄せつつニッコリ笑顔の裏側を覗かせない御狐神や、同じ先祖返りという特性をもった人達が、時に明るく、時にしんみりと、時に変質的に (←重要!・笑) 凛々蝶と関わる姿は本当に楽しくて、読んでて何度吹き出したことかw 

ツンデレならぬツンシュン (ツン後にシュンと落ち込むという新ジャンルらしい・笑) な凛々蝶ちゃんが、その 「ツン」 を直して人間的に成長しようとして、でも上手くいかなくて落ち込む…という姿は、見ていてホントに可愛くて堪りません。 何度も何度も反省して一瞬前の自分より良くなろうと足掻いているんだもん、そんな人が人間として可愛くないはずないんです。 人間、自己嫌悪に陥ることはよくあるけれど、そういう暗さをここあさんがギャグを織り交ぜながら描いてくれてて、やっぱり好きだなぁと何度も同じことを思いました。


そんな訳で、凛々蝶ちゃんがだんだん他人と関われるようになる姿を見るのは幸せでしたねー。 特に第3話あたりは本当にドキドキしました。 人のために本気で怒れること。 相手のことを少しでも分かりたいと願うこと。 その人の罪をいっしょに被ろうと思えること。 御狐神がくれる言葉が、凛々蝶ちゃんの中で勇気に変換されていくのが分かる。 初めてみせてくれた 『ありがとう』 という笑顔からも、彼女がどんどん変わっていくのが伝わりますよね。 その小さな一歩として、 「君」 呼びから 「御狐神くん」 に昇格したのも微笑ましいです。  「凛々蝶さま」 「御狐神くん」 という初々しさは、ただでさえ主従関係に弱い私のラブコメ脳を更に刺激してきて、もうホントに大変でした(笑)。 


7話からは御狐神の 「ニコニコ笑顔の裏側」 が描かれてて、まぁ私は男の過去なんてどーでもいいんですが (ヒドイ・笑)、 彼が凛々蝶ちゃんを本当に求めていることだけは凄く伝わってきて、切なくなりました。  『この感情だけは 自分のものだ』 って、それだけを頼りに生きるって、ちょっと重いけどちょっと素敵だなって私は思う。 人ってやっぱり、誰かに自分を分かって欲しいと願う生き物だと思うんです。 たぶん、凛々蝶ちゃんも御狐神もその想いがとても強くて、寂しがりやなところがすごく似てるんだよね。 そんな二人が 「誰か」 にではなく 「この人に」 分かって貰いたいと願ったのなら … そんなの、好きだからしかないじゃんw このお話はどうも先の展開が読めないんだけど、二人にはそこだけは忘れずに立ち向かって欲しいですw 


前述したけど、このお話がどこに行くのか?がイマイチ見えてこない不安というのは、確かにちょっと有ったりします。 ここあさん自身も 「今は土台作り」 と書いてらっしゃるんだけど、2巻までに中心的に描かれた 「人間関係」 が土台だとしたら、その先にあるのはやっぱり 「家」 との決着なのかな? 先祖返りの家の宗教じみた風習については伏線的に語られているし、その中心にいるべき (と考えられている) 御狐神が家を捨てていることや、凛々蝶ちゃんが感じてきた孤独感とも折り合いが欲しいです。 先が読めない展開は個人的に好みなので続きも楽しみです。 野ばらさんの 「メニアック」 なツボをいちいち理解できてしまう自分がちょっと怖いけど (笑)、 そんなところも注目しつつ、3巻を楽しみにしたいと思います。


・感想拝読しました ⇒ 『ある休日のティータイム』様 


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>指摘さん

コメントありがとうございました。

そうですね、仰ることも一理あり。
今まで名前なしでコメントを書かれた方は一人もいらしゃらので気にならなかったんですけど、それは先方のマナーにこちらが甘えていただけだとも言えるわけですよね。 なるほど、と思いました。

でも私、名前を必須にする設定の仕方を知らないので、多分このままじゃないかと思います・・・。

>コメントくださった方へ。

コメントありがとうございました。
死んじゃったら鬱りますよ…。

あと、お名前の記入に関しては、先にコメントくださった方と同じお願いを申し上げます。

>ツッコミニストさん

コメントありがとうございました。
いろんな受け取り方があるんだなぁ、と参考になりました。

私はこの時点で正直そこまで考えて読んでたわけでもなく、また、読んでて「確定事項」と捉えることも出来なかったんですよねー。

あと、タイムカプセルの話と、夏目と渡狸の関係性がはっきりと示されたのは、両方とも3巻ですね。 この時点では知り得ないので何とも難しいご指摘です。

でも、今後の展開の参考になりました。 ありがとうございます。 

なら名前を必須にすれば良いんじゃ
名前無しでOKなのに名前書かなきゃ文句を言うって理不尽だと思う

どちらかが死ななきゃ設定崩れですが、死んだら欝る

説得力云々より世界観と話の流れ的に名無しさんの展開か凛々蝶を守って御狐神が死ぬのは確定事項
タイムカプセルの回で生まれ変わりは本当に同一人物かと強調されて
夏目か夏目の前世が渡狸の前世と関わりが在ったのが描写されてます

そもそも先祖帰りが主人公カップルのどちらかが死ぬ前提の設定だし

>コメントくださった方へ。

コメントありがとうございます。
でもまずは、お名前を名乗るところから始めることをオススメします。
何を書かれても、それでは説得力も共感もないまま終わってしまって勿体無いですよ。

普通に読めば凛々蝶が死ぬ。
その後の生まれ変わりからが本編かと。
Secret


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妖狐×僕SS 1・2巻

「わたしの狼さん」「dear」の藤原ここあさんの新作、読みました!いぬぼくシークレットサービス。 妖狐×僕SS(いぬぼくシークレットサービス) 1 (ガンガンコミックスJOKER)作者: 藤原 ここあ出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2010/04/22メディア: コミッ?...

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