田中慧 『純愛ステーション』の感想

純愛ステーション

『純愛ステーション』


田中慧
白泉社 花とゆめコミックス
2010年5月10日 第1刷発行/¥400+税







國見さんと一緒にいるようになって 一緒に鉄道の話をするようになって
世界が 変わりました
電車のモーター音も 町の小さな踏切も ポケットに入ったままだった切符も 発車のベル音も
・・・全てが國見さんにつながって とても 愛しく思えるんです


<ご紹介>
主に 『LaLaDX』 に掲載された読みきりシリーズ1~4話と過去の読みきり1編を収録した、田中慧さんの初コミックスです。
車掌の父の影響で立派な鉄道オタク (+制服フェチ)に育った姫野舞は、外見は超可憐なのに、その趣味のために周囲の男性からドン引きされてばかり。 それでも鉄道への愛はゆるがないし、気になる男性だって、大好きな星河駅で働く國見さん。 制服が似合いすぎることがときめくきっかけだったけど、実は國見さんも同じ 「テツ」 だと分かり意気投合する二人。 けれど恋愛を避けている彼とは、 「テツ」 以上の仲にはなれなくて…。 鉄道への想いが詰まった、ピュアなラブストーリーです。


<感想>
最初は 『LaLaスペシャル』 という不定期発行誌に掲載された読みきりだったんです。 元々田中慧さんの絆をテーマとしたお話が好きだったんだけど、この 『純愛ステーション』 (⇒雑誌感想はこちら) はそれまでのおとなしめな作風とはちょっと違ってて、鉄道を語るときの姫野さんのハイテンションぶりと、國見さんを思うときの可愛らしさが弾けていて、すっごい面白い!!と思ったのを今でも覚えてます。 案の定人気だったみたいで、 『LaLaDX』 にお引越し連載が決まった時は嬉しかったなーw  こうやってコミックスになってさらに嬉しいです。 田中さんおめでとうございますー!!


お話としては、美少女だけどテツな姫野さんと、彼女が憧れる駅員・國見さんとの、可愛らしいラブコメディです。 このお話が他作品とちょっと違うのは、ヒロイン姫野さんが重度の鉄道オタクで、しかも制服フェチでもあるということ。 電車内で恍惚の表情でモーター音に聞き惚れたり、 「鉄!」 と書いてあるTシャツを誇らしげに着ちゃったりするために、彼女の外見に惹かれる男の子からはドン引きされてしまうんですね。 しかも重度の制服フェチでもあるので、最初は気になってた國見さんからも変態扱いされる始末(笑)。 
明らかに一風変わった娘さんなんだけど、恋愛に憧れる様子は普通の高校生以上にピュアだし、鉄道に向ける愛情もとても深い。 そんな彼女と 「テツ」 として関わっていく間に國見さんの心境も変化していくんだけど、彼は彼で真性の天然なので、恥かしげもなく公衆面前で告白とか出来ちゃうんですよ!!(笑) 何ていうか、オタクとフェチと恋愛がそれぞれ相乗効果を及ぼして、スペシャルに可愛いラブストーリーを生み出したっていう感じ。 私はもう、この作品にメロメロなのでしたw


ただ、1話目が明らかに連載を想定していない読みきりだったため、掲載が決まった時は嬉しいけれどもちょっと不安だったのも事実。 「恋」 はお預けにするって話だったから、限られた中でどう展開するのかなって。 でも、そこで力を発揮したのが鉄道の魅力なんですねー。 2話目では鉄道ミュージアムを、3話目は 「撮りテツ」 を、4話目では寝台特急を、上手に 「恋未満」 の二人に絡めて展開してました。 どの鉄道趣味もディープに描かれているわけではないので、本職 (っていうの?) さんから見れば物足りないんだろうけど、私のように今まで興味がなかった人には丁度良いバランスです。
しかも、二人がとにかく鉄道を愛しているので、鉄道がとても魅力的なものとしてこちらに届いてくるから嬉しい。 彼らが宝物のように大事にしてきた鉄道という趣味を、お互いの存在を得たことでさらに尊いものに感じている様子が微笑ましいんだよね。 姫野さんが國見さんに向ける笑顔、國見さんが姫野さんに送る視線、どちらも宝物をみるように優しくって、そんなところも羨ましい。 うー、可愛い二人なのですw


それにしても、私はどちらかというと姫野さんの 「フェチ」 の方に共感してしまって大変でした。 制 服 っ て イ イ よ ね !! (笑) 手袋のシワの寄り具合や白い制服に、姫野さんと一緒になってキャーと喜んでた気がします。  あとは、別に作中で語られてなかったけど、姫野さんのセーラー服姿が最高だよねっ!!(笑) 自分に向けられた弾けるような笑顔といい、そりゃぁ國見さんもつい手が出ちゃうってもんです。 國見さんが第4話でした 『星空の下で~』 発言に私は本気で仰天したんだけど (だって聞いてるこっちが恥かしい!・笑)、 そのくらい可愛いくて仕方ないんだろうなぁ。 この二人のことは、駅長さんくらいの距離感で眺めるのがきっとベストだよね。 からかってみたいけど、近づき過ぎるとこっちがヤケドしそうなくらいに熱々なんだもの。  

・雑誌での初読時感想  ⇒1話目  ⇒2話目  ⇒3話目  ⇒4話目


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>にくさん

コメントありがとうございましたw
確かにスゴイですよね。 帯でも「世界初」とか煽ってましたけど、うんまぁそうだけどでもさ…と内心ツッコミが入りましたよ(笑)。

>あらためて名ゼリフ「メインはテツ、制服はオプションで」を読むと頭がクラクラします

私も初読では「すごいセリフだ!」と思ったんですけど、回を追うごとに自然と受け入れてるからもっとスゴイです。 どれだけ懐の広い(というか深い)セリフだったんだ。 確かにクラクラしますね。

>主人公が暴走しているので、ベタなネタでもいちいち新鮮です。

この暴走ぶりが少女マンガとして成立しているゆえんかなーとも思いました。 これがないと、ただのテツマンガになっちゃうのかもしれない。 にくさんのコメントで気づくことはいつも多いです。 ありがとうございましたw

よく考えると、すごいコミックが出てしまったと思います。
雑誌で読んでいるうちに段々慣れてきたつもりですが、あらためて名ゼリフ「メインはテツ、制服はオプションで」を読むと頭がクラクラします。
よく解っていると言うか、オビの尋常でない暴走っぷりはすばらしいですね。
それでも「やりすぎ」ですが。

>近づき過ぎるとこっちがヤケドしそうなくらいに熱々なんだもの。
國見さんのお姉さんですね。たしかにあてられてヤケドしておられる…
主人公が暴走しているので、ベタなネタでもいちいち新鮮です。
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