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『恋のドレスと追憶の糸 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』の感想

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『恋のドレスと追憶の糸 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

青木祐子 (挿画・あき)
集英社コバルト文庫
2009年8月10日 第1刷発行/¥495+税





どうしてイヴリンはユベールでなくてはならないのだろう。
まるで緩慢な自殺のようだ。 恋に溺れて、自分からすすんで堕ちていっているようだ。
シャーロックはふいにぎくりとし、違う――と、自分の気持ちを打ち消す。 闇のドレスや、恋のドレスなど関係ない。
人を好きになるのに、条件など関係ないということは自分がいちばんよく知っている。
ふいに、胸がしめつけられた。 イヴリンの気持ちが理解できた。 シャーロックはそのとき、ユベールとイヴリンを、うらやましく思ったのだった。



<ご紹介>
「恋のドレス」を仕立てるクリスと、青年貴族・シャーロックが、「闇のドレス」の謎と二人の恋心に向き合う物語。 シリーズの17冊目、本編としては14作目です。
順調に深まりつつあるシャーロックとの恋のおかげで、クリスの日常は至って穏やか。 けれど、シャーロックはクリスともう一歩関係を進めるために、パメラにある提案を持ちかける。 動揺するパメラの心中を知らないクリスの元に、闇のドレスと関わりのあるユベールが現れた。 ユベールは、クリスと初めて出逢った頃を思い出し、共に逃げようと告げてから最後の「仕事」に向かうのだが…。 物語は急展開!! 闇のドレスとクリスの過去とは…!?


<感想>
・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
シャーロックの、ばか (ボソッ)。  


えーと、久々にハードでした。 クリスとシャーロックの恋が私の心に直撃大ダメージを与え、そして、「闇のドレス」に纏わる膨大な情報量が私の頭に大混乱を招いた1作です (何を書いてもネタバレ回避は不可能なので、未読の方は回れ右してくださいね)。  

ラストの展開は、いつか来ることだと頭で理解してても辛かった。 だって物語冒頭では、クリス達はあんなに穏やかだったのに。 シャーロックは、あんなに面白い人だったのに!!(笑) クリスの為にアイスクリーム製造機を作ったことが微笑ましく、「寝台」 発言に自ら (…………) とツッコミ入れたことに大爆笑してたんですよ!!(←ヒドイ・笑) しかも、前作 『宵の明け星』 ラストで、二人が幸せでいる為の努力が実を結んだばかりだったから、このすれ違いは余計に切ない!! もうホント泣きたい。 イラストのあきさんの正確無比なツッコミがなかったら、泣いてたと思います。 あれでかなり、救われました(笑)。


ばか、とは言ったけど、シャーロックが頑張ってるのはちゃんと伝わってきてるんだよね。 シャーロックの思考は、彼本人も驚くくらいクリスのことで埋め尽くされてる。 それは彼が本当にクリスを好きだからという理由と、もう一つ、クリスが「闇のドレス」のことを彼に伝えられないことが、彼の自信を削っているから。 今まで、理想の自分であるために誇りをかけて培ってきた「シャーロック・ハクニール」という存在が、愛するクリスから全面的な信頼を貰えないことは、私が想像する以上に辛いことなんだろうな。 それでも辛抱強く、一歩ずつ進もうとするシャーロックを、私は尊敬してます。 ドロシアの「結婚観」に揺れたのも、クリスとの未来を真剣に考えてるからだもんね(このくだりは読み応えがありました!!)。


だから、語弊を招くかもしれないけど、多分今回は、クリスが悪いんです。 もっと早くシャーロックを、そして、彼が好きになってくれた「クリスティン・パレス」を信じてあげて欲しかった。 でも勿論そんなことより「闇のドレス」が悪いわけだし、他の何よりも、シャーロックのタイミングが悪かったんだと思いますけどね(笑)。 何ていうかもう、アントニーのタイミングを見習ってくださいよ!!(笑)  


とにかく、ラストのクリスの泣き顔には胸を締め付けられました。 あきさんがまた、素晴らしいイラストを…!!(泣)  この二人、ホントどうなってしまうのかな。 シャーロックは潔癖だから、クリスに銃口をむけた自分とどう折り合いをつけるのか、とても心配。 クリスの気持ちも分かるけど、シャーロックを諦めないクリスでいて欲しい。 それが私の好きなクリスだもん。 変に頑なにならなければいいのだけど……パメラの友情に期待です。 エピローグは…冒頭で話してた「旅行」で良いのかな? 店を閉めたわけじゃ、ないと思うけど…。


それにしても今回は、前述した通り、情報の多いお話でした。 今まであまり語られなかった「闇のドレス」とクリスの過去が、ユベールの視点で語られたことはとても大きい。 それに、アンディやラヴィニア(リンダと友達だったのか)、アイリスなど、今まで別の物語として描かれてきた人たちの事情が、ここにきて上手く収束しつつある展開が凄かったです。 過去が入り組んでる上に私が整理しきれてないので、以下いくつか主な疑問点。

?年齢
リル<エド<クリス=シャロン<イヴリン<アイリス<シャーロック<ユベール …正しい?
?クライン家の小さな娘
アイリスより小さい金髪の娘がいるらしい。 彼女がリコ? ヒューが溺愛してカヴァネスをつけたくらいの娘が、他家でメイドをさせられるとは思えないんだけど…うーん。
?シャロンが着たドレス
『わたくしの家にも10歳の女の子がいますの』 と言って手渡されたドレスは、結局クリスが着ていたものなの? 
?銃声
121頁~『ママは死んだ』、黒い服を着ていたリンダ、そしてユベールの後方で聞こえた銃声…。 あの日、何があったんだろう。


息もつかせぬドラマチックな展開にハラハラドキドキしっぱなしだった今回。 アイリスの瞳が開いた時、将来またクリスと対峙すると確信して哀しくなりました。 以前も書いたけど、この二人は多分、よく似てるんだよね。 母に翻弄された過去も、絶望を知っていることも…。 とにかく、次巻が冬だなんて待ちきれないですっ!! あーもう、青木先生はオニですか…(笑)。 書きたいこともたくさんあるけど、この辺で自重します。 あ、恒例のツッコミタイムは、、「続きを読む」以下に少しだけあるよ(笑)。




25頁最後 『アイスクリームが好きだったからなのね』 …え、パメラちゃん? それ天然っ!?(笑) そーゆーことではないと思うー。 っていうか、「氷」っぷりをパメラが実感できないほど、今のシャーロックがクリスにメロメロってことだねw
168頁7行目 『同じ貴族でも(中略) シャーロックだとこき使いたくなるというのに、不思議なものである』 …パメラちゃんの中でのシャーロックの存在って一体…と爆笑でしたw それでも彼女に『友情』を感じているらしいシャーロックが、不憫だ(←褒め言葉・笑)。

179頁7行目 『内心はもちろん、いちばんすばらしい場所に、クリスを連れていってやろう、と考えている』 …珍しい鬼畜っぷりに大爆笑でした(笑)!! こんなちょっとの話題でも、彼はクリスのことばかりだなぁ。
202頁5行目 『固く結んでいたはずのリボンがほどけて、いちばん上の釦がはずれているのにクリスは気づいた』 …コラコラコラコラ!!(笑) 今回一番の爆笑ポイントでした。 絶対に「手の早さ」ではビアードに負けてないと見た!! っていうか、全然分かっていないクリスがめっちゃ可愛いです!! いや、犯人シャーロックだから!!(笑)


・前巻 ⇒『恋のドレスと宵の明け星』の感想
・一覧 ⇒『恋のドレス』シリーズ感想一覧



<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『はなのみ亭』様 『- `)。oO(少女小説読みの日記)』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『恋のドレスと追憶の糸 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』をbk1でチェック!!




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