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加藤元浩 『C.M.B. 森羅博物館の事件目録・14』の感想

森羅博物館の事件目録14

『C.M.B. 森羅博物館の事件目録・14』


加藤元浩
講談社コミックス
2010年6月17日 第1刷発行/¥419+税




『 死は "世界の果て" にある ワインの赤と白を間違えないようにな 』


<ご紹介>
『月刊マガジン』 に掲載されたop.36~38を収録した第14巻。 大英博物館が認める 「知を象徴する3つの指輪」 を持つ森羅と、元気印の高校生・立樹が、博物学を通して真実を紡ぐお話です。
全世界で8頭の標本しか確認されていないポンテンモンキチョウ。 森羅はその9頭目かと思われる写真を入手し、伝説の蝶を探すため一路、南米アルゼンチンへ飛んだ。 蝶の行方を追う森羅たちだが、その行く手には凄惨な歴史の暗部が・・・! (帯より)


<感想>
3編収録されてたけど、どれも面白かった! 特に36話の 『ワールド・エンド』 の読み応えがハンパなくて大満足ですw 加藤先生のコミックスはもうずっと買ってるけど、読むたびに 「加藤さん凄すぎるぜ!」 とテンションあがるから凄いです。 しかも今回は表紙折り返しの 「退化論」 も良かったし、どこ読んでも面白いことが嬉しくて仕方ありませんでしたw  あとはマウちゃんがいれば完璧だったのにーとそこだけ残念。 でも今回はリンダちゃんが可愛かったのでOKなのだ (浮気者め・笑)。

それにしても、表紙の立樹ちゃんが妙に妖艶なんですけど! 帯に隠れてるけど、腰つきがっ、美脚がっ!! と、興奮して大変でした (私が・笑)。 なるほどー、本場のアルゼンチンタンゴですか。 森羅も恰好つけちゃってるけど、絶対この後には (立樹ちゃんの申告通りに) 森羅の鼻に彼女のヒジが飛んで来るんだぜ、と思うと一人笑いが止まりませんでした(笑)。
以下、各話語り。 気分的に収納します。 「続きを読む」からどーぞw




●op.36 ワールド・エンド
あらすじのお話。 前後編仕立てで読み応えがありました。 蝶ってあんな小さな体と薄い羽で海を渡っちゃう、実はすごい生き物なんですよね。 蝶は命を残す為に命を賭けて海を渡るのに、人間は、己の命が懸かっていても他の生き物の魅力に抗えなくなってしまう不思議な生き物なんだなぁ…。 少なくともアルはそうだったし、アリシアさんの為にポンテンモンキチョウの棲み処を口にしなかった赤ワインさんもそうだったのかもしれない。 本当に大切なものって何なんだろう?って考えさせられました。 

それにしても、 「世界の果て」 ってどこなんでしょうね。 今回は 「社会的立場の喪失点」 という意味で使われていたけれど、私は何かもっと小さい意味で 「居場所の喪失」 くらいなイメージで受け取りました。 アリシアは、愛してた夫を失い、信じた旧友に裏切られたことによって、二度居場所を奪われたんじゃないのかな。 アルの失踪後、彼女が生きてきた時間はすでに 「世界の果て」 だった。 ポンテンモンキチョウの棲み処は、彼女にとって世界の始まりであり終わりの地だったのかもしれません。 それなのに、現実には彼女は社会的な 「世界」 によって守られるという皮肉…。 今回はワインの喩えやミステリ的な駆け引きと結論 (氷の屈折はなかなか秀逸!)、 そして幻の蝶という物語の吸引力がとてもバランスよくて、すごく面白かったです。 

ところで、まさかのアサド再登場にびっくり!! うー、食べてみたい欲求も再び…!!(笑)


●op.37 すごろく
隠居目前の仲良し3人組が、金銭トラブルで突然の絶縁状態。 お金を渡したと主張する人、受け取ってないと言い張る人…果たして真実は?


本人にとっては深刻でも、元を正してみると 「何だこんなこと?」 っていうのはよくありますよね。 そして、その小さな拗れがずっと元に戻らないことも…。 私も (今となっては) 些細な一言が許せなくてずっと会えなくなってしまった旧友がいます。 だから余計に、積立してでも旅行に行きたいくらいに仲の良かったハルさんたちの友情の糸が、ほつれたままにならなくて良かったって思う。 プライドや気まずさを全部吹き飛ばすように枝美ちゃんが笑ってくれたのも良かった。 笑いのパワーってすごいね! 何か嬉しかったな、終わり良ければ全て良し、みたいな展開が好きですw

どーでもいいんだけど、個人的に気になったのは森羅たちが遊んでた一生ゲーム。 誕生日ごとに2万ドル、私も欲しいっ(そこかよ!・笑)。 あと、ハルさんのエプロンがniijimaではなくni ji maなのも気になった。 何だろう、 「新島」 よりも 「にーじま」 的発音ってこと? あとはウル王朝のゲームの美しさに感動でした。 私、あぁいうの大好き! 細工を間近で見てみたかったですw


●op.38 花屋の娘
花屋の看板娘に憧れるあまり、つい双眼鏡で覗いてしまう青年・木崎。 ある日、彼女の部屋から恋人が慌てて逃げるのを目撃した木崎は、恐る恐る彼女の家へ向かうのだが…?


ものすごい教訓を得ました。 「双眼鏡で覗くときは太陽の位置に気をつけろ」 お前どんだけ犯罪者心理に詳しいんだよ!と思いっきりツッコミ入れちゃった(笑)。 木崎氏が今後この教訓を役立てる機会に恵まれないことを祈ってます…。 それにしても、扉絵からしてもう切ないっ(泣)。 犯人が最後までふてぶてしくて、自らの犯罪を罪とも思っていない ( 「運」 発言がホント最低) ことが憎たらしいですね。 36話で、罪を自覚しながらも止められない人たちを見てきたので、犯人の薄っぺらさが気持ち悪いくらいでした。 …いや、別に決意があれば人を殺して良いという訳じゃないんだけど。 いずれにしろ、殺害動機があまりに身勝手すぎて悔しかったので、ほんのり爽やかな恋心という演出に救われました。 残された人たちは、共進化したいって思えるような恋をして欲しいなぁ…!!



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>ネコじたさん

コメントありがとうございますw

>遅ればせながら、10万ヒットおめでとうございます

ありがとうございます☆ 
努力はともかく、文才のなさには毎度頭を抱えてるのですが、これからも少しずつ上達できるといいなぁと思ってます。 というより、ネコじたさんのように来てくださる人がいて初めて達成できる数字ですので、こちらこそ感謝感激雨あられなのですよー(ネタが古い!・笑)。

>ワールド・エンド
>それって結局は興味があるかどうかって事なんでしょうね

そうでしょうね。 生存本能でもあるんでしょうけど。 人間は様々な面で豊かになった反面、生存だけにかける本能が薄まっているんだなぁと思いました。 そう考えるといろいろ不思議です。 人が辿った進化って面白いですねぇw

>「汚い戦争」の話は本当に凄惨で…

本当にヒドイですよね…。 読んでて気が滅入りました。 私は「興味を持てなかった結果」というか、興味を「持たせなかった」結果だと思います。 つまり洗脳状態ですよね。 個々の思考や価値観が暴力的に奪われる状況下では、興味も発動しないでしょうから。

あと一つ、本文に書き忘れたんですけど、森羅が言っていた「日本人は内戦を美化しすぎ」には大賛成です。 私が最近流行りの「歴女」になれない理由はそこにあるんですよね。 感覚的についていけないんですけど、あーこれ本文に書きたかった!(笑)

>すごろく
>よく笑う人はガンにかかりにくいと科学的なデータがある程

そーなんだ!? じゃぁストレスなんて本当に大敵ですねぇ。 辛い時に笑うって大変ですけど、頑張ってみたいです。

>花屋の娘
>この犯人は優しさとか善意という“能力”を日頃から使ってなかったのか

妻との生活を大事にしたかったのもあるでしょうけど、私はこちらだと思います。 優しさが退化してたんだと思う。 そもそも、本当の優しさを有していれば、浮気もしないでしょうし。 他に好きな人が出来るのは仕方ないと思うんですけど、そしたらキッパリお別れすればいいのに、妙に自信家な犯人らしい選択でしたね。 

>『Q.E.D.』の感想も楽しみにしています

すっごく楽しい1冊でした。 感想・・・頑張ります(このセリフ何度目だ・笑)。

待ァァァってましたァーッ!

遅ればせながら、10万ヒットおめでとうございます。この場を借りて祝福申し上げます。これもひとえに、りる様のたゆまぬ努力と確かな文才による結果です。これからも応援させて下さい。

> ワールド・エンド

> 蝶は命を残す為に命を賭けて海を渡るのに、人間は、己の命が懸かっていても他の生き物の魅力に抗えなくなってしまう不思議な生き物なんだなぁ…。
それって結局は興味があるかどうかって事なんでしょうね。虫や動植物は自分達の命や群れの保存、種族の遺伝子を生殖で後世に残す事とかにしか興味を持てません。単純だけども過酷です。一方、我々人類の場合は複雑だけども容易です。興味を持てる対象は個々人によって大幅に差異があり、何にでも容易に興味を持つようになったので、人類全体で見ると興味を抱く範囲はとても多岐にわたっています。赤ワインさんにとっては自分の命よりも幻の蝶の方が興味があったって事ですね。
しかし、雑誌掲載時でもそうでしたが単行本で読んでみても「汚い戦争」の話は本当に凄惨で…、他者の人権や尊厳には“興味”を持てなかった結果があれだと考えると…、胸の奥がモヤモヤしますね。

> すごろく

> その小さな拗れがずっと元に戻らないことも…。
「ちょっとした事」が他の全てよりも優先されてしまうのも人間だからですね。取り返しがついて本当に良かったと思います。

> 笑いのパワーってすごいね!
笑う事ができるのもやっぱり人間だからですもんね。「笑う門には福来たる」と言いますし。実際に、よく笑う人はガンにかかりにくいと科学的なデータがある程です。ガン細胞すら吹っ飛ばすパワー!それが笑いだ!

> 花屋の娘

> 犯人の薄っぺらさが気持ち悪いくらいでした。
表紙折り返しの 「退化論」 で人間は使わない能力は獲得する3倍のスピードで失うとありましたが、この犯人は優しさとか善意という“能力”を日頃から使ってなかったのか、それとも被害者よりも本妻との生活の方がまだ“興味”があったのか、はたまたその両方だったのか。やっぱり“犯人”という存在は結局は“人間”だから犯人になったんですね。

『Q.E.D.』の感想も楽しみにしています。この調子なら20万ヒットもすぐですよ!
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