2010.11.09
アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』の感想/第6話『王の柱』
STAR DRIVER<スタードライバー>輝きのタクト 1
【完全生産限定版】 [Blu-ray]
posted with amazlet at 10.10.06
アニプレックス (2011-01-26)
五十嵐卓哉/榎戸洋司/伊藤嘉之/神前暁
宮野真守/福山潤/早見沙織/石田彰/戸松遥/坂本真綾
五十嵐卓哉/榎戸洋司/伊藤嘉之/神前暁
宮野真守/福山潤/早見沙織/石田彰/戸松遥/坂本真綾
●第6話『王の柱』
始まるまではやっとスガタがクローズアップされると思ってウキウキしてたんだけど、予想の斜め上をいくシリアス+切なさっぷりに私のウキウキくんは影を潜め、ひたすらドキドキしながら見てました。 タクトもスガタもワコも、みんな切ないなぁ。 そして相変わらず「視線」の描写が素晴らしくって、また泣いてしまいました(だから何故!・笑)。 まぁその辺の理由は後述します。
今回はストーリー的には、タクトの時計に象徴されたように、時間をめぐるお話でした。 ワコが長年避けてきた誕生日を間接的にも祝えたこと。 スガタがワコの制止を振り切ってアプリボワゼしたこと。 タクトの時計は時間を刻み始めたのに、スガタの時間が止まってしまったこと。 そしてそもそも、タクトとスガタの誕生日が同じことはただの「偶然」なのか?ということ。 何かに囚われた人が集まる離れ小島に風のように吹き込んできたタクトだけど、今のところ爽やかに吹き抜ける感じではなく、彼も一緒にぐるぐる旋回しちゃってますね。 でもそうやってぐるぐると出口のない迷路を進むのも「青春」の特権じゃないかなw
一方で構成的には、第4話と対になるのかな?という印象でした(⇒4話感想はこちら)。 タクトとワコの二人きりデートに、ワコの歌声、幼いスガタが他人の目線で語られること…などは共通点として語られてて。 対比点としては、4話でワコがタクトに語ったのは「印」を持つ者として生まれた自分の葛藤で、今回はスガタの葛藤だということ。 それから以前はワコとタクトをくっつける企みがされていたのに対し、今回は二人を引き離そうというヤノ・マミの仕掛けがあったこと…などかな? この作品ではよく両義的な描き方をしてるけど、シリアスやりつつそこは踏襲して、伏線を回収したり新に張ったりしているところが何とも秀逸。 相変わらず魅せてくれるぜ!
●短め人物メモ
・ツナシ・タクト →銀河美少年な主人公。 スガタと誕生日が同じことが判明。
・シンドウ・スガタ →ワコを守るため王のサイバディとアプリボワゼし、昏睡状態に。
・アゲマキ・ワコ →第4フェーズに必要な皆水の巫女。スガタを「大切な人」と思ってる。
・ヘッド →眠れない人。 今回のサカナちゃんの物語に強く反応。彼が欲しいのは何?
・気多の巫女 →いつも飲んでるのは何なんだろう…?
・ニチ・ケイト →多分ひがしの巫女。 恋心に拘る。 綺羅星衣装はハートがモチーフ。
・ヤノ・マミ →副部長に避けられた海女さん。 ワコとタクトが近付くことを嫌がってる。
●判明したこと
・第1フェーズ →アプリボワゼしたことにより、ゼロ時間の外でも使えるサイバディの力。
・サイバディ →巫女・戦士・王などの種類がある。 何故この島にあるかは謎。
・王のサイバディ →ザメク。この星で最強のサイバディだが壊れていて動かないらしい。アプリボワゼした者に強力な第1フェーズ「王の柱」を与えるが、ドライバーの多くは二度と目覚めない。
・スガタ →代々シンドウ家に印を持って生まれた者に授けられる名で、スガタは5年前の誕生日に印とサイバディの秘密を知らされた。
・ツナシ・タクト →銀河美少年な主人公。 スガタと誕生日が同じことが判明。
・シンドウ・スガタ →ワコを守るため王のサイバディとアプリボワゼし、昏睡状態に。
・アゲマキ・ワコ →第4フェーズに必要な皆水の巫女。スガタを「大切な人」と思ってる。
・ヘッド →眠れない人。 今回のサカナちゃんの物語に強く反応。彼が欲しいのは何?
・気多の巫女 →いつも飲んでるのは何なんだろう…?
・ニチ・ケイト →多分ひがしの巫女。 恋心に拘る。 綺羅星衣装はハートがモチーフ。
・ヤノ・マミ →副部長に避けられた海女さん。 ワコとタクトが近付くことを嫌がってる。
●判明したこと
・第1フェーズ →アプリボワゼしたことにより、ゼロ時間の外でも使えるサイバディの力。
・サイバディ →巫女・戦士・王などの種類がある。 何故この島にあるかは謎。
・王のサイバディ →ザメク。この星で最強のサイバディだが壊れていて動かないらしい。アプリボワゼした者に強力な第1フェーズ「王の柱」を与えるが、ドライバーの多くは二度と目覚めない。
・スガタ →代々シンドウ家に印を持って生まれた者に授けられる名で、スガタは5年前の誕生日に印とサイバディの秘密を知らされた。
●会話集+感想+連想
『あれ? …やっぱり止まってる』 (タクト)
『珍しいな、時計なんて持ってたのか』 (スガタ)
『今日は特別な日でさ、引っ張り出してきたんだ』
『特別な日…』
特別な日に時間が止まっているタクトとスガタからスタート。 タクトの時間は誕生日のあいだに正常に流れ始める(ワコにスガタへの想いを訊くことが出来たのもその象徴に思えます)ものの、スガタは本当の意味で「時間を止める=深い眠りに入る」状態になって終わる…という1話を通しての流れが綺麗です。 綺麗な分、切ないというか遣る瀬ない感じが強調されちゃうんですけどね…うぅぅ。 タクトの懐中時計に描かれた女性は、寮に飾られた絵の女性と同じ人かな。
『そのシャツ、スガタに似合いそうだね。 ……どうかしたの?』 (タクト)
この「どうかしたの?」の言い方が好きで好きで、うっかり宮野さんに惚れそうになりました(笑)。 何ていうか、気遣う中にも適度な軽さがあって、相手に負担にならない訊ね方。 ワコも話しやすかったんじゃないかと思います。 この後のタクトとワコの会話は、第4話で描かれた「二人きりだから胸(ここ)の奥にしまったものが話せる」ということなんだろうな。
『スガタくんが自分の生まれとサイバディの秘密を知らされたのは、ちょうど5年前の誕生日』 (ワコ)
5年前、というと11歳の誕生日ってことでいいのかな。 ここで一つ分かったのは、第4話でワコが「小学生の時に自分でアプリポワゼしちゃったの」と言ってた意味。 「小学生の時」が厳密に何時なのか分からないけど、スガタの誕生日とさほど離れた日ではなさそう。 彼の葛藤を間近で見たワコが我慢できずにアプリポワゼしたんじゃないかな。 ワコとスガタの絆は、この日から特殊な深みを得たんだと思います。
『第1フェーズ……僕にもあるのかな』 (タクト)
タクトの第1フェーズってホントに何だろう? 一応、タウバーンがゼロ時間の外から登場することと関係あるかな?とは思ってるけど。 そして多分ワコは「嗅覚」なのかなと予想してるけど。 実はイブローニュが嗅覚の研究をしてるのも、ワコの封印を解くのに必要なのかも…とか考えたりしてました(考えすぎ!)。 そうすると第5話でワコがマンドラゴラの匂いにピンと来てなかった理由にもなるかなーって(だから考えすぎ!・笑)
『あの尻軽女があの余所者とどうにかなれば、巫女の力を失う。 これ以上計画が遅れるのは見過ごせない』 (マミ)
「尻軽女」って最近聞かないよ! これも「お色気ムンムン」から続く都市伝説かな?(笑)。 スガタを好きな人からするとタクトとワコが近付くのはチャンスだけど、それを良しとしない人も初めて登場しました。 でもこの場合、邪魔なのはあくまでもタクト。 実際マミの「余所者」という罵りや、マーメイドールの最初の攻撃も、両方タクトに向けられたものだった(タクトが座ってた大岩が破壊された)。 そう考えると、マーメイドールが暴走してワコを襲ったのは完全にオカシイわけで、それさえなければスガタは昏倒しなかったのに!と思うと、私マミちゃん嫌いかもって思っちゃう(笑)。
『……それに、人の恋路を邪魔するヤツは、無粋だよ』 (ケイト)
ここのケイト、悪い顔だなぁw 無粋とか言う割には遠まわしに邪魔してる人がしそうな顔だけど……ケイト絶対邪魔してるよねっ!?(笑) 私はケイトってスガタを好きなんじゃないかと思ってるので、「人の恋路を邪魔するヤツ=ワコ」って連想しちゃう。 彼女は、計画>恋 の人なんじゃないかな? 少なくとも『ミントティを』と頼んだときの優等生顔とは大違いです。
『スガタのこと…好きなんだよね?』 (タクト)
『……』 (ワコ)
『……』
『……大切な人よ』
こ・こ・が!! もうホントにマジに切なくて、泣けて泣けて大変でした。 好きな人いるって分かってて好きになるほど切ないことない。 自分でも驚いたけど、私、思った以上にタクトに感情移入してるみたいです。 あんな何考えてるか分からないヤツなのに!!…って自分でも不思議だけど、いつも太陽みたいに明るい人が見せる切ない表情に、どうしようもなく胸を締め付けられました。 ただ、ワコの「大切な人」って恋なのかな?って疑問は残る。 デート中に倒れそうな自分を支えてくれたタクトをワコは意識してたけど、第5話で地震の揺れから庇ってくれたスガタには、そんな素振りは見せなかったもの。
『あの人…か』 (タクト)
この辺りのタクトの視線がまた泣かせます。 第4話感想で力説したとおり、私は「視線」の描写にめちゃくちゃ弱いんだけど、この作品はホント丁寧に視線の描写をしてくれるよね…!! 誰かが誰かを見遣る時、そこには感情が込められる。 視線を描くということは、感情を描くということ。 さっき私はタクトのことを「何考えてるか分からないヤツなのに」って書いたけど、きっと、そんなの関係ないんです。 何を知ってて、何を知らないくて、何を秘密にしてるのか…とかそんなことより、今彼が何に耐え、誰を思いやれる人なのか…その方が大事だから。 この時のタクトが自分の感情ではなく、ワコがずっと秘めてきた想いを放っておかなかったことが、私には大事なのでした。 歌ってるワコに向ける視線とかめちゃくちゃ切なくて、もうホントどうしようかと! 泣いたー!
『豪ー快! 銀河、十文字斬りィィィ!!』 (タクト)
すごく切ない気分だったのに、がっつり動く肉弾戦アクションに見惚れちゃったよw ジャガーさんもタイガーさんもカッコイイぜ! タクトのリアル十文字斬りはミドリ先生間近で見たかったんじゃないかなって思ったら笑いが止まらなかったです(笑)。
『……思いがけない展開だな』 (ヘッド)
こちらこそ、2週も続けてヘッドの『綺羅星!』が聞けないなんて思いがけない展開でした…(笑)。 そろそろ石田さんノリノリな感じの『綺羅星』、聞きたいですw …ってそれは置いといて。 ヘッドが反応したのはサカナちゃんの物語のどの部分なんでしょうね。 不老不死? 終わらせる薬? 眠ったら目覚めない? 妙に達観した言動といい、以前「眠れないんだ…」と涙をこぼしたことといい、もしかして本当にイカ大王と同じ運命の持ち主なのかしら…謎!
『アプリボワゼ――ザメク!!』 (スガタ)
『スガターーーっ!!』 (ワコ)
福山さん台詞あって良かった☆ ――じゃなくて(笑)、とりあえずどーにも我慢できないくらい切ないので、待て次週!って感じです。 タクトに感情移入しちゃったけどもちろんスガタくん贔屓だし(笑)、そもそも彼がワコに抱く感情もめっちゃ伝わってきたのが嬉しかった。 ただ、予告のタクトもどーしてあげたらいいものかと悩みどころ…青春だな!。
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STARDRIVER輝きのタクト
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